ジャニー喜多川氏の、
所属タレント達への性加害問題を検証していた、
外部の専門家による特別チームが、
性加害を事実として認定し、
ジャニー喜多川氏は、
「性嗜好異常者いわゆるパラフィリアであった」と、
そして被害は少なく見積もって数百人に及び、
同族経営の隠蔽体質と、
メディアの沈黙が、
長期に渡って被害を継続させた、と、
ジャニーズ事務所の不作為と、
マスコミの忖度が助長した事を糾弾し、
その上で、解体的出直しの為には、
ジュリー社長は辞任すべき、とまで明言した。
正直、驚いた。
事務所主導の外部委員会だと思っていたので、
ここまで踏み込んだ内容が出てくるとは思わなかった。
が、それだけ実情が酷かった、とも言える。
ジャニーズJrの子達が、
ジャニーさんの慰み物になってる、という話は、
公然の秘密、という奴で、
私自身もかなり昔から認識していた。
そして恐らく本当なんだろうな、とも思っていた。
それでも被害者が男の子であったことで、
どこか他人事の様に感じていたのもまた事実で、
被害を受けていた人達に申し訳なく思う。
性被害を受けて傷つくのは、
男女関係ないのにね。
ジャニーさんが、
才能を見抜く力や、
卓越したプロデュース力を持つ人だったのは間違いなかったろう。
だが彼はその力を、
性的嗜好を満たす為に利用してしまった。
止めるべき姉のメリーさんは、
庇う事しかしなかった。
死後にこの問題が噴出して、
功績よりも罪の方がクローズアップされてしまった事は、
本人達には不本意だろうが、
逆に言えば当事者が死ななければ言い出せない程、
その権力を怖れていた、とも言える。
そしてそこまで権力を肥大させてしまった原因の大半は、
マスコミにある。
ジャニーズ事務所のタレントを引き揚げられる事を恐れて、
何も言えず唯々諾々と従うだけだったマスコミ各局。
SMAP解散後の新しい地図の3人に対する冷遇だって酷いものだった。
結局、メリーさんの逆鱗に触れる事を恐れて、
彼女が亡くなるまで、
地上波にはほぼ出さなかったものね。
そのマスコミの態度が、
ジャニー、メリー姉弟を、
増長させてきたのもまた、事実だろう。
専門家チームが言うように、
「解体的出直し」をするなら、
ジュリー社長の辞任は当然だろうし、
ジャニーズという名前も変えた方がいい。
母親と叔父の悪行の後始末を、
一手に押しつけられたジュリー社長は気の毒だとは思うが、
知らなかった、では済まないし、
知らなかった筈もない。
社長に就任してからの4年も、
暗部は隠したままやり過ごそうとしたツケが、
イギリスのBBCの暴露によって回って来たとも言える。
日本のマスコミはこの期に及んで、
無視を決め込もうとしたが、
この手の話が得意な文春砲が、
以前ぶちあげようとして失敗した特集記事を公開し、
更に取材を再開して新たな記事を掲載した事で、
さすがに無視できなくなった。
これまで黙殺してきたマスコミだが、
心ある人は反省の弁を述べ、
自分達の非を認めている。
これで大手事務所には媚びる体質が、
少しは改善するといいのだが。
ジャニーズ事務所側は、
ジュリー社長の進退も含めて、
7日に会見を開く、と言っている。
さて、どんな会見になることやら。
少なくとも、被害に遭った人達の救済を、
第1に考える会見であってくれるといいのだけれど。