実母は重度の緑内障で、
治療は続けているのだが徐々に進行し、
今はかなりの視野欠損を起こしていて、
完全に失明する前に死にたい、とよく言っている。
私が眼圧が高い、と指摘されたのが30代半ば。
当時ダンナの会社は、
35才過ぎたら配偶者も人間ドッグを受けられたので、
1回行っといたら?と言われ、
軽い気持ちで受けてみたら、
やはり眼圧が高かった。
まだ若いから心配は無いとは思うけど、
機会があったら1度眼科受診してみたら?と言われた。
当時スギ花粉症がガッツリ出ていたので、
目薬を貰いに眼科に行った時に話してみたら、
じゃあ眼圧測ってみましょ、となり、
あれ、ホントに高いですね😳と言われ。
念の為に大きな病院で検査しましょ、という話になり、
眼科とはそれからの長い付き合いだ。
その後程なくして渡米する事になり、
アメリカで良く使われている目薬を出してくれて、
英文の紹介状も書いて貰った。
あちらでも定期的に眼科に通い、
帰国時はまた経過を書いた紹介状を貰い、
今も通院は続いている。
相変わらず眼圧は高めなのだが、
帰国時に当時かかっていた大学病院で、
1度目薬止めてリセットして様子見ましょう、と言われ、
止めてみたけど全然変わらない(笑)
以来目薬は無しのまま、
定期的に健診に通っている。
が、その途中で、
網膜裂孔を起こした。
気づいたキッカケは、ある年の12月、
夜、暗い所で頭を動かしたら、
ちょうど地球の向こうから太陽が出てくる時に、
球の曲線に沿って光が見えてくる様な、
半円形の光の筋が見えたのだ。
これ何?と思ったのだが、
その時ふと思い出したのが、
母が言っていた、
網膜剥離起こしかけるとシャーっと光が入る、という言葉。
どういう状況なのかサッパリ分からなかったのだが、
ひょっとしてこの事?と気がつき、
年明け早々の眼科受診の時に話してみた。
医者はえっ!?という感じで、
急遽、散瞳して眼底検査をする事に。
そして、見えた半円形と同じ形に、
網膜に亀裂が入っているのが見つかった。
即座に、今日すぐレーザー治療をしましょう、と言われて、
亀裂の周りにそれ以上広がらない様に、
バチバチレーザーを撃った。
私はド近眼なので、
硝子体が丸い球体ではなく、
少し細長くなっているらしい。
球なら均等に力がかかるのだが、
楕円になっている分、
眼底が引っ張られる形になって、
剥離し易いらしい。
老化と共に硝子体が縮んできて、
余計に引っ張られると、
眼底が破れて裂孔になる。
この時点では殆ど自覚症状は無い。
だが、そのまま放置していると、
その裂孔から水分が入り込み、
更なる剥離を生み、
それが物を見る黄斑部にまで進んで、
完全に網膜剥離を起こすと失明する。
幸い私は裂孔の段階で見つかり処置できた事で、
最悪の事態は免れたのだが、
それでも反対側の目も同じ状況のはずなので、
1年くらいは気をつけた方がいい、と言われ、
毎月眼科に通う事となった。
ありがたい事に反対側が破れる事は無く、
時間経過と共に、診察間隔が空き、
今は4ヶ月に1度になっている。
今思えば、母の言葉が無ければ、
眼科で聞いてみよう、と思わなかったかもしれない。
加齢と共に、誰にも起こりうる事で、
特に近視の強い人はリスクが高くなる。
ちょっとした異変でも、
予備知識があれば気づけるかもしれない。
歩ける事も大事だが、
生活していく上で見えることが、
最重要ではないか、と思う。
飛蚊症が発見の発端になる場合もある。
何か気づいた事があれば、
そのままにせず眼科を受診して欲しい。
見えなくなってからでは遅いので。