福島の原発事故で、
汚染した処理水の放出が、
いよいよ始まった。
環境汚染に関しては、
問題ない数値にまで下げられていて、
それはIAEAが安全性を確認しているので、
この国際機関を信じれば心配無い、という事になる。
それでも懐疑的な人はどこにでもいる。
漁業関係者が危惧しているのは、
そういう人達が撒き散らす風評被害だろう。
何でもかんでも日本を批判しておけば平和な韓国や、
日米韓の接近が気に入らず、
政治利用しようとしている中国はどうでもいい。
風評被害で1番問題なのは、
日本なのではないか。
科学的に問題ないと言われても、
全く心配ないとは思えない人もいるだろう。
だが、それなら、
自分一人の胸に納めておけばいい事だ。
不安なら自分が食べなければいいだけで、
他人を巻き込む必要はない。
全国知事会で、
大阪の吉村知事が、
地方自治体の食堂で、
福島県産の食材を使ってみては?と提案したのは、
その意味でいい事だと思う。
実際、海は繋がっているのだし、
福島近郊だけ汚染される、と考えるのがおかしい。
拡大解釈すれば、
国産は全て危ない、という事になってしまう。
だが少なくとも、とりあえず当面は、
神経質な位、チェックされるだろう。
むしろ今の方が安全と言えるかもしれない。
中国なんぞ食品偽装の巣窟で、
何度も問題を起こしてきたのに、
どの口が言う!?と思うが、
まあ彼の国はそういう所なので驚きはない。
むしろ、禁輸、と言いながら、
渡航が解禁された途端に大量に来日する国民については、
どう思っているのだろう?
中国で食べられなくなったとしても、
来て食べてまっせ(笑)
事実、京都や東京では、
中国人や韓国人の観光客があふれているようで、
浅草あたりは、ここはどこの国?と思う程、
外国語が飛び交っているらしい。
とはいえこれからは、
日本の水産関係の方達も、
中国に依存するのではなく、
昔ノルウェーがサーモンを日本に売り込んだ様に、
新たな市場を開拓する方向に舵を切った方がいいのではないか。
確かに中国は、人口の多さや市場の大きさ、
或いは輸送コストが小さい隣国であること等、
魅力的な輸出国であったと思う。
だが政治利用される事も多いし、
商売相手として不安要素が多い国でもある。
水産加工会社の方が、
中国に出せなくなると売上が4割は減る、と嘆いておられた。
だからこそ今、他に目を向ける事も必要ではないか。
加工や冷凍の技術は、
十分対応できるレベルに達していると思う。
災い転じて福となす。
この機に、今まで取引の無かった、
或いは少量しか取引の無かった国や地域に、
販路を拡大してはどうだろう。
そして原発問題。
脱原発、と言いながら、
温暖化対策とは二律背反の関係にあり、
最近はトーンダウンしている。
昨今の世界的な異常気象の激増が、
全て温暖化に起因しているとは言い切れないにしても、
やはり何らかの影響も排除し切れない。
CO2削減は、
世界的に重要な課題だ。
特に温暖化による海水面の上昇で、
海に沈むかもしれない地域にとっては、
より深刻な問題となる。
我々にとっても他人事ではない。
すぐに原発を無くす事が現実的では無いのなら、
反対を叫ぶだけではなく、
如何に安全に共存するか、を、
考えることも必要だと思う。
福島の原発事故は、
それも私達に突きつけている。