札幌のホテルで、
恵庭市の62才の男性が、
頭部切断死体となって見つかった事件。
時間が経てば経つほど、謎が深まる。
そもそも容疑者と目される同行者は、
男なのか女なのか。
頭部を切断するのは、
素人にはかなり難しいと思われるのだが、
入室からたった3時間でやり遂げている、
この人物は何者なのか。
そしてその頭部を持ち去ったのは何故なのか。
戦国時代じゃあるまいし、
「御首(みしるし)をあげた」とも思えない。
シリアルキラーが、記念品・戦利品的な意味で、
トロフィーと呼ばれる被害者の持ち物や遺体の一部を持ち去る事件は、
しばしば報告されているが、
それにしては頭部は大き過ぎるし手間がかかり過ぎる。
かと言って身元判明を遅らせる為なら、
手を残した意味が分からない。
事実、翌日には妻からの行方不明届が出され、
指紋や手術痕から特定されている。
被害者に防御創が無く、
抵抗した跡も無い事から、
殺されるなど全く考えてなかったのに不意打ちで刺されたのではないか、と思われる。
つまりは顔見知りの犯行、とも取れるのだが、
その割には容疑者が一向に浮かんで来ない。
勿論、警察は既に掴んでいるが、
公表していないだけかもしれないが。
これがもし、犯人が捕まってみれば不倫相手で、
別れ話の縺れで殺害し、
「愛しい人」の頭部を持ち帰った、とかだったら、
ありきたり過ぎるのだが。
大型のスーツケースを持っていた点、
犯行前後で服を着替えている点、等から、
かなり計画的な犯行だし、
ホテルを出てからも防犯カメラの少ない場所を通って逃走しているようなので、
土地勘があるか十分に下見をしていたと思われる。
道警は12のタクシー会社に、
ドライブレコーダーの提出を求めたらしい。
そこから逃走経路が特定され、
犯人逮捕に繋がればいいのだが。
そして何故こんな事件を起こしたのか、
是非、犯人の口から聞いてみたい。