先月19日に、上岡龍太郎氏が亡くなっていたらしい。

本当に残念だ。


20世紀の終わりと共に引退する、と公言して、

本当に引退してしまった時は、

そうは言ってもまた出てきてくれるのでは?と思っていたけど、

それを貫いて、

親しかった人の追悼の場以外では、

表舞台には現れなかった。


今回、訃報が流れて、

去年夏の「LOVE LOVE愛してる」の最終回に、 

元阪神のオマリーと一緒に、

六甲颪を歌うビデオが流れていた、という記事を見つけて、

そういえばまだハードディスクに残っているはず、と、

見返してみた。


堂本光一の思い出の一曲としてだったが、

オマリーが音程を外しまくっていて、

拓郎が、外国人の音痴って初めて見た、と爆笑していた。



上岡氏は阪神の陰のオーナー、と良く言っていて、

熱烈な阪神ファンとしても有名だった。

若い人は知らないだろうが、

参議院議員から大阪府知事も務めた、

故横山ノックと青芝フックの3人で、

漫画トリオという漫才で一世を風靡した。


私はまだ子供だったが、

パンパカパーン、今週のハイライト!

という漫才を、強烈に覚えている。


だが、横山ノックが府知事時代に、

選挙運動員の女子大生に、 

強制わいせつ事件を起こして辞職したのに対して、

上岡氏は芸人であっても、

どことなく品があった。

弁が立つが、スマートで、

毒舌だが、人を傷つけない笑いを知っていた。


そういう意味では、

今日帰国して逮捕されたガーシーとは、

対極にあったような気がする。



上岡氏は、自分の芸は21世紀には通用しない、と言って、

20世紀の終わりに引退されたが、

本当は上岡氏のような人こそ、

21世紀に必要だったのではないか、と、

亡くなられた今、つくづく思う。



今回、逝去を受けて出されたコメントで、

映画「毎日かあさん」の監督、

小林聖太郎氏がご長男だった事を初めて知った。 

漫才の「ミキ」兄弟が甥に当たる、というのは知っていたが、

彼らはどこか芸術面での才能を、

受け継いでいるのかもしれない。


そういえば、

パペポTVで長年共演していた笑福亭鶴瓶が、

まだ何のコメントも出していない事に、

ショックの大きさを感じる。

いずれ何らかの声が聞けるだろうが、

惜しい人を、との思いは我々の比では無いだろう。


昨秋には肺ガンが進行して、

治療の術が無くなっていたそうで、

本人も覚悟を決めておられたようだ。

今年の阪神の快進撃を、

少しは御覧になって頂けただろうか。

阪神の18年ぶりの優勝を、

一緒に盛上がりたかったな、と思う。



葬儀は家族だけの密葬で、

お別れの会も無しで、と、

ひっそり消える事を貫かれたのだろうが、 

上岡氏を知る人の記憶には、 

綿々と生き続けると思う。


心から御冥福をお祈り申し上げます。