長野で女性2人を刺殺、
警官2人を射殺して、
立て籠もった事件は、
詳細が明らかになればなる程、
よく分からなくなってくる。
そもそも女性2人を刺殺した動機が、
悪口を言われていると思ったから、という、
思い込みかもしれない理由。
そして女性が刺された、という通報を受けて来た警官2人には、
射殺されるかもしれない、と思ったので撃った、と言っているが、
パトカーが到着するなり、
前からフロントガラス越しに、
有無を言わさず撃っている。
事件の通報が刺された、なので、
散弾銃が出てくるとは思ってもいなかっただろうから、
防弾チョッキを身につけていなくても仕方がない。
着ていたとしても、車の前から撃たれれば、
散弾が頭部に命中して、
防ぎようが無かったかもしれない。
この青木政憲容疑者の父親は、
中野市議会議長で、
立て籠もったのは自宅だった。
母親と伯母を人質に12時間余りも立て籠もったが、
確保が午前4時過ぎ、と聞いて、
突入したのか、と思ったら、
説得に応じて出てきたらしい。
他人は有無を言わさず殺すが、
自分が射殺されるのは嫌だった、という事か。
普通に裁判をすれば、
4人殺している以上、
死刑は免れないだろうが、
その前に精神鑑定になるのではないか。
動機も行動も、
まともな精神の持ち主とは思えないのだ。
目撃者の話では、
ニヤニヤ笑いながら発砲したというのだから。
心神喪失なら罪には問われない。
そこまでいかなくても、
心神耗弱と診断されたら、
無期懲役に減刑されるかもしれない。
被害者とその家族にとっては、
到底承服できないだろうが。
だが、何らかの精神疾患があったとすれば、
そんな人間に猟銃所持許可を出していた事も問題だ。
害獣駆除、と言う名目だったとしても、
4丁も所持していた、というのも納得できない。
青木容疑者の父親は、
翌日に辞職願を出して受理されたらしい。
勿論、息子がこんな事をしでかして、
議員など続けられる訳もないが、
代々続いた農家で、
果樹園等をしていたそうだから、
地元に根づいて生活してきた家系で、
簡単に離れる事もできないだろう。
家族にとっても茨の道は続く。
青木容疑者が、
自分のやったことの重大さに、
気づく日は来るのだろうか。