ともあれ、無事に終わって良かった。
あれだけの数の首脳が集まる場で、
テロでも起きたら取り返しがつかない。
とりわけゼレンスキー大統領が来られた事で、
警備はより厳重にならざるを得ず、
広島の皆さんは、開催前から不自由な生活を余儀なくされていたと思う。
本当にお疲れ様でした。
けれどまずまずの成果だったのではないだろうか。
自民党が持ち上げる程の大成功とは言い難いとは思うが、
広島で開催したことで、
少なくとも核兵器を使えばどういう事になるか、を、
各々自分の目で確認させる事ができたのだから。
これまでは、どこか他人事で現実感が無かったと思う。
だからと言って、すぐに核軍縮に繋がるとは思えないが、
各人の心のどこかに危機感は芽生えたと信じたい。
ウクライナ問題に関しては、
現実には何も進んでいないが、
アメリカが戦闘機の供与を容認し、
パイロットの訓練に協力する、と約束した事で、
ロシアへの圧力にはなっただろう。
もっとも実際にその戦闘機が参戦できるのは、
早くて年末、通常なら来年らしい。
そりゃそうだ。
戦闘機のパイロットが、
簡単に乗りこなせる様になるとは思えない。
それなりの訓練期間が必要だろう。
だから、今後予想されているウクライナの反転攻勢には、
到底間に合わない。
それでも、戦争が長引けば、
ロシアのダメージもより大きくなるよ、
この辺で手を打ちませんか?というメッセージにはなると思う。
とはいえ、ゼレンスキー大統領が求める領地の全面的回復など、
プーチンが飲むとは思えないので、
まだまだ揉めるだろう。
プーチンが孤立感を深めて行った時に、
何が起こるか。
ヤケクソになった自暴自棄では無く、
領地拡大を諦めて停戦する方向に進んで欲しい。
もうどうしたってプーチンは、
ピョートル大帝にはなれないのだから。