市川猿之助家で、
一体何があったのだろう。
本人は意識朦朧状態で救急搬送、
意識不明だった両親は死亡。
短い遺書めいたメモがあったというし、
猿之助氏は首を吊った状態で発見された、という話もあって、
今のところ自殺を図った、という説が有力だ。
目立った傷もなく、
検死では特定ができなかった、
両親である市川段四郎夫妻の死因が、
明日の司法解剖で明らかになれば、
もっと分かってくるのだろうか。
まだ事情聴取できる状態にない、という、
猿之助氏が回復すれば、
より詳しく話が聞けると思うが、
何が出てくるか、怖い気もする。
丁度18日発売の女性セブンで、
猿之助氏の共演者へのパワハラ、セクハラ報道が出たそうで、
タイミング的にそれを苦にして自殺を図ったのか、とも取れる。
パワハラもセクハラも、
許し難い事ではあるが、
仮にその報道が事実であったとしても、
親まで巻き込んで命を絶たなければならない、とまでは思えない。
1番危惧するのは、
両親の死が、猿之助氏の手による無理心中であること。
そして、もし本当に首を吊っていて、
たまたま発見が早かったので一命を取り留めたのなら、
場合によっては低酸素脳症を引き起こしている可能性もあるから。
あれだけ歌舞伎に力を注いできた猿之助氏。
少なくともそこにかけた情熱と時間は本物だったと思う。
ただ、跡取り、を言われる歌舞伎界にあって、
結婚もせず子供も作らず、
途絶えてもいいと思っている、という発言もあったそうなので、
自分の代で消える、ことを、
どこかで望んでいたのだろうか。
従兄である香川照之氏も、
酷いセクハラで干されている。
その状況を見ているので、
将来を絶望したのか。
大体が歌舞伎界は、
今の世では許されない、
前時代的倫理観が横行してきた。
女は芸の肥やし、と今だに信じているのか、
不倫や隠し子騒動が後を絶たない。
そういう悪しき風潮が、
こうした事件に繋がっているのなら、
事は澤瀉屋だけの問題ではない。
歌舞伎界全体に、メスを入れ、
膿を出し切るべき時に来ているのではないだろうか。
折しもジャニー喜多川氏による性被害がクローズ・アップされている。
いけしゃあしゃあと、知らなかった、と言い切ったジュリー社長は論外だが、
(一般市民の私でも知ってる話を、
アンタが知らない筈が無いだろう!と言ってやりたい)
ジャニーズも中から変わるべき時が来ているのだ。
ジュリー社長の母、メリー前副社長が、
ゲイである弟を庇い続けてきた、というのは、
皆、口には出さずとも周知だったと思う。
マスコミの、強い者に媚びる体質が、
ジャニーズの問題を有耶無耶にしてきたのは否めない。
もうこの際、
全て明らかにしてしまった方がいいのではないか。
その上で、再生を考えるべきだろう。
ともあれ、猿之助氏の1日も早い回復を待ちたい。
歌舞伎界にも、映画界にも、
必要な人材であるのは間違いないのだから。