安倍元首相の殺人から1年も経っていないのに、
今度は岸田首相が襲撃された。
幸い今回は警察官1名が軽症を負っただけで済んだが、
安倍元首相の奈良といい、
今回の和歌山の漁港といい、
暴力とは程遠い印象の、
のんびりした街で、
何故こんな事件が続くのか。
取り押さえられた24才の男は、
兵庫県の川西市在住だそうで、
わざわざ2時間もかけて、
和歌山迄出むいてまで、
岸田首相を襲いたかったのか?
近所の人達は、
大人しい感じの人だった、と言う。
複数のパイプ爆弾と思しき物を作り、
首相を襲う、という行為と結びつかない。
弁護士が来るまでは黙秘する、と言ってるそうだが、
現行犯で逮捕されている以上、
事実関係で争える部分は無く、
何の為の黙秘か良く分からない。
刑事ドラマを見て、言ってみたかっただけ、か。
威力業務妨害での逮捕だが、
今後、所持していたパイプ状の物が、
爆弾だと判明すれば、
傷害と殺人未遂での逮捕に切り替わるだろうが、
まさか最近よくある、
誰かを殺してみたかった、とか、
作った爆弾の威力を試したかった、とか、
言い出すのではないだろうな。
どうせなら国のトップを狙って見たかった、とか。
日本の安全神話は、
最早ただの神話になってしまった感がある。
今やパイプ爆弾位は、
ネットで調べて、
ホームセンターで材料調達して、
簡単に作れるらしい。
だが、作れる、という、事と、
作ってそれを使う、という事は、
全く次元の違う話だ。
と、思うのだが、
その境界が分からない人が、
増えているのだろうか。
今回の被害が最小限で済んだのが、
犯人に飛びかかって押さえた勇気ある一般人のお陰なのか、
安倍さんの事件を受けて、
当然見直されたであろう、
警備計画の効果なのか、
検証が必要だろう。
これまで選挙演説の時は、
物々しく警備されている、という印象を嫌う政治家が多かったのだろうと思うが、
そんな事を言っている場合ではない、国に、
なってしまったと自覚した方がいいのかもしれない。
選挙演説時の政治家は、
余りにも無防備だったのだ。
だが、その時の政治家を襲う、というのは、
民主主義国家では、
最もあってはならない事だ。
例え動機が、個人的恨みであっても、
単なる目立ちたいだけ、であっても。
今後、捜査が進めば、
動機や背景が明らかになってくると思うが、
それがどんな物であったとしても、
暴力で解決する事はない。
それをもう一度、
皆が肝に銘じるべきだと思う。