ママ友に洗脳され支配され、

我が子を餓死させてしまった、

2020年の福岡・5歳児餓死事件で、

6月の母親、碇被告への判決に続いて、

当の「ママ友」赤堀恵美子被告への判決が出た。


求刑通りの懲役15年。

実行犯たる碇被告が、

懲役10年の求刑に対して、

判決が5年だった事と比較しても、

そもそも求刑の時点で、

実行犯より重い、という点でも、

赤堀被告の洗脳と支配が、

かなり認定されたのだろう。


本当に子供が死ぬまで支配されているなんておかしい、と言うのは簡単だが、

洗脳の闇は深い。

赤堀被告は、悪いのは全部母親で、

自分は関係ない、と、

無罪を主張し続けたらしいが、

だからこそ、

全く罪の意識も反省もない、と判断されて、

求刑通りの判決となった。


この求刑通りと判決、という事自体が、

日本の裁判ではかなり珍しい。

通常は大体求刑の7割から8割になる場合が多い。

それだけ悪質だ、と裁判所も裁判員も思った、ということ。


虚偽の話等で、およそ200万円を騙し取った、

金銭の搾取との併合罪とはいえ、

保護責任者遺棄致死で、

懲役15年は、今までの量刑からいけば、

かなり重いと思う。


今後、無罪主張だったのだから、

赤堀被告は控訴するだろうけど、

汲むべき事情も、

情状酌量の余地も全く無いので、

高裁は悪しき慣例に倣ったりせず、

「懲役15年」を堅持して欲しい。



それにしても、本当に洗脳は恐ろしい。

一連のオウムの事件の時も思ったけれど、

一旦取り込まれてしまうと、

客観的な判断ができなくなる。

あの時に高学歴信者が大量発生したように、

知識や頭脳も関係ないのだ。


DVやモラハラ被害者もそうなのだが、

徐々にその状況に馴らされていくと、

異常だ、と思えなくなる。

碇被告もそうだったのだと思う。

ありもしない夫の浮気を吹き込まれ、

離婚にまで至り、

回りの人間関係を次々遮断されて、

赤堀被告の言うことを盲目的に聞くようになっていたのだろう。


その結果、彼女は子供を失う、という、

ある意味自業自得とも言える罰を受けた。

ならば、金銭の搾取の為に、

虚偽の「ボス」という怖い存在まででっち上げて、

支配し続けた赤堀被告は、

より厳しい罪に問われて当然だと思う。



「自分」を持ち続ける事の大切さ、を、

もっとみんなに自覚して欲しい、と思う。

誰かに頼ってしまうこと、

依存してしまう事は、

ある意味楽だろう。

自分で考えない、自分で決断もしない、

そういう生き方は、

結局自分も、自分と回りの人の人生も、

殺してしまう事に繋がるのだ。


碇被告にしても、

どこかの時点で、

子供の方が大切だ、と気づけるタイミングはあったと思うのだ。

最悪の事態になる前に、

気づいて欲しかった、と思う。



でも世の中には、

まだまだ気づかずに支配されている人が大勢いる、と思う。

安倍さん暗殺でクロースアップされた統一教会にしても、

洗脳と搾取の構図は同じだ。

組織的にやってる分、

より悪質だ、とも言える。


人は弱いものだし、

これで救われる、と言われれば、

すがってしまいたくなるのかもしれない。


だがそんなものは本当の救済では無い。

他の「誰か」や「何か」に頼るのではなく、

自分の足で立ち、頭で考える以外に、

救われる道はないのだ。



こんな悲しい事件がもう起きませんように。

一番大切な物は何か、を、

見失う人が2度と出ませんように。