東北地方で地震が続いている。

あの大震災から11年の特集をやったばかりだというのに。


TVで緊急地震速報が出ていて、

津波の恐れ、と言い出した時には震えた。

白昼でもあれだけの被害が出たのに、

夜間で停電した地域は真っ暗で、

そんな中で津波が来てしまったら、

どれだけの被害になってしまうのだろう、と。


幸いにも11年前のような大津波は起きなかったので、

大きな津波被害は無かったけれど、

冬に夜間の避難が必要になった時には、

どうすべきか、考えさせられた。



阪神淡路の時は早朝で、1時間もすれば明るくなる、

自宅はマンションで建物そのものは大丈夫そうだし、

子供達が小さかった事もあって、

とりあえず下手に動かず朝になるのを待った、のだが、

夜の始まりで被災すれば、

長い夜を過ごす事になる。

停電だと状況も分からない、と思うと、

何を準備しておくべきか改めて考えてしまった。


もっとも今はスマホの充電さえあれば、

情報を得る事は可能だ。

ということは、予備の充電器が必須か。

ただ、普通の充電器は停電していると使えないので、

乾電池を使用するタイプの物も、

1つは持っていた方がいいかもしれない。



それにしても東北新幹線の、

17両中16両脱線、には驚いた。

殆ど全ての車両、って事だよね。

それで大きな被害が無かったのは、

緊急ブレーキがかかったからなのか、と思ったら、

駅が近づいたので減速している時だったかららしい。


ということは、もし最高速で走っている最中に地震が起きたら!?

想像するだに恐ろしい。

勿論、色んなセーフティが用意されているとは思うが、

急に止まりきれるとは思えないし、

止まれたら止まれたで、

慣性の法則で体が前方に飛ばされるかもしれない。

新幹線にもシートベルトが必要か?


新幹線だけではなく、

道路も地割れ等被害が出ているし、

高速道路等は、まず点検からだろう。

となると、正常化するのにそれなりの時間がかかる。


3月後半、これから就職や進学で、

引っ越しを伴う大移動が始まる時期だ。

途方に暮れている人も大勢いるのではないだろうか。

国公立の後期日程の入試が、

ほぼ終わっていてまだ良かった、と思うべきかもしれないが···



今回、被災した室内を撮している映像があって、

部屋の照明器具が壊れているのを見たら、

一気に阪神淡路当時を思い出してしまった。


吊り下げタイプの照明器具は、

揺れが酷いと大きく跳ね上がり、

天井にぶつかって壊れてしまう。

室内のあらゆるものが倒れ、

壊れた照明器具がぶらさがっている、

将にかつて見た光景だった。

と同時に、あの時の恐怖も蘇ってしまい、

あれから四半世紀以上も経っているのに、

どこかにまだトラウマになって残っているのか、と思い知らされた。



日本は地震の巣の上に乗っかっているような国なので、

いつどこで揺れてもおかしくないのだが、

それでも日常生活で、

いつもそんなことを考えている訳ではない。

そこに警鐘を鳴らすかのように、

あちこちで起き続ける地震···


今回の地震が起きた翌日から、

被災地も気温が下がり、

雪が降ったりしている。

家に被害があれば、復旧もままならないだろう。

早く暮らしを取り戻し

できればもう、どこも揺れませんように。

無理とは分かっていても、

そう願わずにいられない。


とはいえ、今回の地震が11年前の余震、であるなら、

まだ続く、と思った方がいいのかもしれない。

私達にとってはこんなに経つのに?だが、

地球の歴史からみれば、11年なんて一瞬なのだろう。



これからも続く事を前提に、

お互いにくれぐれも気をつけましょう。

そして被災された方々が、

1日も早く日常を取り戻される事を、

心から祈っています。