まあ婚姻届を出して皇籍離脱したばかりだから、
ワイドショーが追っかけるのは仕方無いとは思う。
とはいえ、あの言いたいことだけ言う攻撃的な記者会見にはびっくりしたし、
民間人の金銭トラブルに、
皇室の人間が首を突っ込んでいた、と、
声高らかに宣言してしまったのも、
驚きを通り越して呆れてしまった。
眞子さんとしては小室さんを庇ったつもりなんだろうけど、
民間に降嫁した後であっても、
皇室の品位、を考えれば、
言葉にしてはいけないことだったのではないか。
小室さんを含めて、宮内庁の人間も誰も止めなかったのが信じられない。
なんか、眞子さんの意志だ、と表明することで、
元婚約者の人に圧力をかけたかったの?と勘ぐりたくなってしまう。
そして小室さんは小室さんで、
「私は眞子さんを愛しています。」
申し訳ないけど、笑ってしまった。
だから何?と聞きたくなる。
でもまあ、あれを聞いて、
小室さん、素敵!男らしい!とか、
胸キュンしちゃった!とか、
応援するわ!とか、
思う若い人は結構いるんだろうけどね。
年寄りからみれば、いかにもとってつけたみたいで、
胡散臭さしか感じなかったけど。
それはともかく、
なんか、眞子さんの仕事について、
メトロポリタンとかMoMAなんかで働けばいいんじゃないか、と簡単に言っているコメンテーターがいて、
これまた驚いた。
確かに彼女は学芸員の資格を持っているけれど、
それはあくまで日本の国家資格でしかなく、
そもそもアメリカには学芸員という資格は無いと思う。
彼女の資格で使えるのはむしろ、
イギリス留学中に取った、という修士号の方だろう。
だがそれにしたところで、
修士号を持っている人は相当数いるはずで、
美術館や博物館への就職は簡単ではない。
日本で働いていたとは言っても、
公務優先だから週3程度の非常勤で、
皇族でなければキャリア認定して貰えるかどうかも怪しい。
まあメトロポリタンもMoMAも私立なので、
元プリンセスの肩書きが広告塔に使える、と思えば、
雇ってくれるかもしれないが····
それ以前に、小室さんは就職先が決まって、
その弁護士事務所が彼の就労ビザを取ってはくれるだろうが、
眞子さんにはその帯同家族ビザしか出ないはず。
もちろんそれで働くことはできないし、
向こうへ行って働き口を見つけてから、
その企業なりが申請しなければ就労ビザは取れない。
つまり、それだけの費用と手間をかけても、
雇いたい、と思って貰えるかどうかだ。
そうしてビザを手に入れても、
転職すればまた申請し直しになるはずで、
つまり勤務先の協力がなければビザを取得できず、
簡単に転職もできない、ということだ。
普通に働けるようになるには、
国籍かグリーンカードを取ればいいのだが、
流石に国籍取得は親も宮内庁も難色を示すだろうし、
グリーンカードを取るのも、
まだアメリカ国内で何の実績もない現時点では簡単ではない。
「特別の配慮」があれば可能かもしれないが、
逆に簡単に取れてしまった場合、
むしろ現地の人の反発が怖い。
小室さんも眞子さんも、
留学も奨学金も、
全て自分達の実力で勝ち取ってきた、と思っているようだが、
少なくとも客観的にはそう見えないし、
事実はどうあれ、そう見えない事が問題なのだ。
アメリカは今、分断が進んで、
様々なヘイトクライムが起きている。
日本の、今は民間人の元プリンセス夫婦が、
過度に優遇されている、と思われたら、
襲撃の理由にさえされてしまうかもしれない。
余り目立つ様な事はしない方がいいと思う。
何しろ移民問題は、
長年アメリカが抱えている大問題で
日本人は、マイノリティの中でも、
圧倒的少数のマイノリティなのだから。
日本でなら、眞子さんが勤務しているだけで、
皆が敬意を払ってくれるだろうが、
アメリカでそれは期待できない。
パックンが言っていたが、
日本の皇室は、殆どのアメリカ人が知らないし興味も持っていない、と。
それが現実なんだと思う。
なのにアイツら何であんなに優遇されてるんだ、と思われたらヤバい、って。
そういう危険性も、回りは教えているんだろうか。
宮内庁はその辺は疎そうだから、
外務省辺りがちゃんとレクチャーしてくれてるといいんだけどね。
そして、彼女達が簡単に渡米したように見える事で、
安易に行こうとする若者が増えないといいけど、とも思っている。
アメリカは楽しい国だけど、
企業のバックがあっての駐在でもリスクはある。
個人で行くとなるとそのリスクは格段に跳ね上がる。
日本の様な健康保険も無いし、
近づくだけで危ない場所も沢山ある。
若者の内向き思考はどうかと思うし
どんどん海外に出ていって貰いたい、とも思うけれど、
だからといって犯罪に巻き込まれて欲しくないので、
慎重に物事を進める必要はあるのだ。
一般市民があの2人のようにはいかない、という事だけは、
勘違いしないで貰いたいと思う。
ま、眞子さんも小室さんも、
とにかく犯罪にさえ巻き込まれなければ、
後はどうでもいいよ(笑)