世界ランキング3位のオーストラリアと、
久々のテストマッチで闘った日本。
まともな試合になっていて、
本当に日本ラグビーは強くなったんだな、と感慨深かった。
前半、終了間際にPGを決められて、
4点差での折り返しだったが、
後半は疲れてガタガタになるんじゃないかと心配していた。
今までの代表チームはそういうパターンが多かったのだ。
前半は全力で頑張って僅差を保つけれど、
後半に入ると強豪との地力の差が出て、
最終的には大差で敗れる、と。
でも今日は違った。
最後までパフォーマンスはほぼ落ちなかった、と思う。
一時はワントライで逆転できるところまで詰め寄り、
大逆転を期待させてくれた。
現在、日本代表の世界ランキングは10位。
2年前のW杯の後、8位になったのが最高だと思うが、
それ以降も大体10位前後で推移している。
つまり世界で10番目位の力はある、ということだ。
ではその上を目指すにはどうすればいいのか。
これまで代表チームが続けてきた、
厳しいトレーニングは、
間違いなく実を結んでいる。
だが、今日、試合後に、
今シーズンからニュージーランドのスーパーリーグでプレーし、
ルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得した姫野選手が言っていたように、
一つ一つの細かいプレーの精度の違い、なんだと思う。
とはいえ後半、
オーストラリアはゴールキックやPGなどの、
プレスキックを外しまくっていた。
このレベルのチームで、
こんなに外すのは余り見たことが無い。
それは、その選手の技量が落ちるからではない。
そんな選手はあの場に立てない。
そうではなく、試合中に、
体力と集中力が削られたからだ。
それだけ激しい闘いを日本がしていた、ということだ。
世界のトップ3、
南アとニュージーランドとオーストラリアと
互角に闘える日は近いかもしれない。
2年後のW杯フランス大会が、
益々楽しみになってきた。