中村哲医師が殺害されて1年半。
この本は、中村医師の功績を後世に語り継ぐ為に、
現地、アフガニスタンで出版された2冊の絵本を、
追悼の曲、「ひと粒の麦」を書いたさだまさしが翻訳したものだ。
多分この本をアフガニスタンの人が書いた、という事が、
あの時の私の疑問の答えになっているのだろう。
中村医師が撒いた「ひと粒の麦」は、
確かに根を張り、実を結び、
人々に恵みをもたらしているのだから。
いまだ事件の背景も、犯人も、分かってはいない。
でも、それでも犯人達に聞いてみたいと思う。
一体殺害の目的は何だったのか?
何をしたかったのか?と。
35年に渡ってパキスタンとアフガニスタンに、
様々な貢献をして来られた中村医師の事を、
現地の人は忘れないだろう。
だが、我々も、同じ日本人に、
こんなに素晴らしい無私の同胞がいらしたことを、
決して忘れてはいけないと思う。
中村哲医師の魂とご家族が、
今、安らかであることを祈る。
