正直言って拍子抜け。

というのも、結局全て原作通りだった。

ならば何故、わざわざ明人が監禁されている様子をちょいちょい挟み込んだのか、
百合華までその監禁場所に連れ込まれた風を装ったのか、
全く意味が分からない。

原作になく、意味の無いシーンを入れて、
見る人のミスリードを誘ったつもりなのかもしれないけれど、
原作を読んでいる者にとっては、
違う展開になるのかな、とちょっと期待していた。

まあ伯朗の妄想シーンに関しては、
ラストの楓とのくだりに使いたかったのだろうから、
ギリギリ意味があると言えなくもないけれど、
それにしたって、何だか薄っぺらい話になってしまったなぁ、という印象。

それと、憲三叔父さんに小日向さんをキャスティングした事で、
ネット上では、あの小日向さんが、
ただの人の良い叔父さんなだけのはずがない、
黒幕なんじゃ無いの?と言われていた。

キャスティングの時点でバレてるんですけど(笑)

そう言えば、その憲三が、
監禁されてる風の明人が言ってた、
アニキしか見つけられない、という話を、
知っていたのが良く分からないし、
大体明人は拉致も監禁もされていないはずなのに、
手を縛って椅子に座らされていたのは何なんだ!?

てっきり憲三が絵を手に入れる為に監禁していた、という脚色なのか?と思ったが、
そういう訳でも無かったようなので、
あの一連のシーンの存在理由と必要性が分からないままだ。

何だかモヤモヤした物が残ってしまったドラマだった。
東野圭吾原作、という事で期待したのだけど、
うーん、原作の方がスッキリしていて良かったかも。