大阪の都島にある総合医療センターは、
元々5つの市立の医療機関を統合して、
大きな総合基幹病院となり、
ここにしかない病棟もあった。

その1つが、AYA世代、と言われる
15才から30代専用のガン病棟だったのだが、
コロナ患者対応の為に看護師が不足し、
一時病棟を閉鎖する事になってしまった。

緊急対策とはいえ、
全国でも貴重な病棟だけに、
今将にそこで闘っていた人達にとっては、
ただでさえ患者数が少なく、
模索しながらの治療だったはずで、
本当に不安しか無いと思う。


だが、そうと分かっていても閉鎖せざるを得ない程、
事態は切迫している。

勿論、看護師不足は平時から言われていて、
今に始まった事ではないが、
何とか人員確保の為に、
コロナ以前に離職した元看護師に、
復帰して貰えないかの打診を、
看護師会がしているらしい。

だが離職したにはしたなりの理由があるはずで、
それでも戻って貰う為には、
それなりの条件も必要だろう。

例えば家族の介護の為に離職したなら、
その介護を担って貰える人を頼むのに、
十分な対価を払うとか。
勿論、介護の現場も逼迫しているのは間違いないので、
そう簡単にはいかないと思うが、
医療従事者だから、という使命感に頼るのは、
もうとっくに限界に来ていると思う。


先程大阪では、
大阪モデルの赤信号を発し、
15日迄の緊急性の無い外出の自粛要請を決めた。

東京とても状況は似たり寄ったり。
菅さんと小池さんで責任の押し付け合いや、
政治的駆け引きをしている段階では最早無いと思うのだが。


ここへ来て重症化する人が増え、
医療が追い詰められているのは、
大都市圏だけでは無いだろう。
今のところ感染者が少ない地方都市だって、
人口が少ない分、医療の余裕も少ないはずで、
危機に瀕しているのは程度の差こそあれ、
どこも同じだと思われる。


イベントの多い年末の時期で、
タガが弛みがちかもしれないが、
気合いを入れ直して、何とか乗り切る為には、
1人1人が自覚を持った行動をするしかない。



本当にみんな、外へ出ないで下さい!
このままだと、
アメリカ並みの感染者数、
死亡者数になりかねないんです。
そしてそれは只の「数字」ではなく、
その1人1人に家族があり、
友人がいて、
悲しむ人が大勢いるのです。

もう一度言います。
この感染爆発を何とか抑えるには、
全員の自覚と、
危機感を共有した行動が不可欠です。

お願いだから、一度立ち止まって考えて下さい。

それはどうしても今、
しなければならない行動なのかを。