やっぱり控訴したか、とガッカリした。

一審の判決を見る限り、
当時の国の線引きに妥当性は認められない、と思ったが、
余程自分達の杜撰さを認めたくないらしい。

広島市と県はこの判決を受け入れてくれるように要望したらしいが、
黒い雨による被爆の範囲を見直す検討をするから、という事を交換条件に、
広島市と県にも控訴させたらしい。


一体国は何をしたいのか?
要は認定されなかったけれど、
実際には被爆していた人達を救済するかしないか、という話であり、
救済する意志があるなら、
この判決を受け入れて、
その後、範囲を見直して、
裁判しなかった、或いはできなかった、
隠れた被爆者を洗い出して救済に乗り出すべきだろう。

大体被爆から75年も経って、
何を今更範囲拡大の見直しを検討する、だ。
原告は余りに高齢化し過ぎている。
もっと早くにしなければならないことをして来なかったツケを、
まだ被害者に押しつけようと言うのか。


上告審と違って、控訴審は事実審理をする場合が多いが、
この件に関しては、
高裁は地裁の資料を検証し、
1日も早く棄却して欲しい。

日本の裁判が長くかかるのは有名な話だが、
原告の年齢を考えれば、
悠長な事をしている時間はないのだ。


一方、このブログでも書いた、
ドーナツ窒息死の事件は、
上告を諦めたらしい。
そろそろ上告期限なので、
ニュースに注意していた。

適切な上告理由が無かったから、らしいけど、
そもそも事件に仕立て上げること自体、
無理筋だったと思うけどね。

何の為の裁判なのか、
権力側の国や検察の面子を保つ為なのか、
弱者たる国民の利益を守る為なのか、
もう一度よく考えて欲しいと思う。


追記  
ドーナツ窒息死事件の記事のリンクを貼ろうとしたのですがうまく行きませんでした。
申し訳ありません。
興味のある方は、7月30日に記事をご覧になって下さい。