開催が1年延びた事を受け、苦渋の決断だったのだろう。
医者を目指すのなら、
無事に入学できてから6年かかる。
学士編入もあるにはあるが、
専門性の高い医学部は大半が2年次編入だ。
つまり1年短縮できるに過ぎない。
今年28才になる、という年齢を考えると、
もう1年ラグビーを続けるかどうか、という、
ギリギリの選択を迫られた訳だ。
しかも、1年現役を延ばしても、
必ず来年開催できる、という保証もない。
日本では今のところ沈静化しているので、
このままならできるかも!?という空気になりつつあるかもしれないが、
先行した日本やアジアだけが治まっても、
後から流行した地域まで治まるかどうかは分からない。
その頃には変異したウイルスが後発地域から戻ってきて、
第2波、第3波で日本が大変な事になっているかもしれない。
1年延ばして五輪に出場できる可能性と、
延ばしても五輪そのものが中止になり、
1年無駄にしてしまうリスク、
医者になれるまでの長い時間、
様々な事を考えて結論を出したのだろう。
残念ではある。
よりスピードが求められる7人制で、
しかも東京五輪、という最高の舞台で、
縦横無尽に駆け回る福岡選手の活躍を見たかった、という思いは、正直ある。
今年予定通り開催できていたら、と思わずにはいられないが·····
それこそ言っても仕方のない繰り言なのは分かっている。
我々は、1番無念であろう彼の決断を受け入れ、
次のステップを応援すべきだろう。
まずは入学そのものがウルトラ級に高い壁なので、
1日も早くクリアして、
医者への一歩を踏み出して欲しい。
福岡選手、
頑張って下さい。
夢をたくさん、ありがとう。