宝塚の事件、一報を聞いた時は、
まさか家族内の揉め事だとは思わなかった。
結局母親と祖母、弟を殺害してしまった、
23才の大学生に一体何があったのだろう。

どんな事情があったとしても、
殺人は論外だが、
そもそもそこにボウガンが無ければ、と思ってしまう。


ボウガンは所持しても銃刀法違反にならないし、
ネットなどでも安価で買えるらしい。
十分殺傷能力がある危険な武器が、
完全に野放し状態になっている現状を、
何とかできないものか。

東京で矢が刺さった野生の鴨、
所謂「矢ガモ」が見つかり、
報道が過熱し、見物する者が殺到して大騒ぎになったのは93年だったらしい。

あれから30年近く経つ。
その間にボウガンやクロスボウ絡みの事件は何度もあったと思うが、
依然として何の規制も無いままだ。

勿論、凶器になり得るという観点だけで見れば、
包丁やナイフも同じかもしれない。
だが、それらの物は生活する上で必要不可欠だが、
ボウガンやクロスボウは、競技をしている人以外には必要が無い。
規制をしても何の問題も無いと思う。


暴動が続くアメリカでは、
一部のウォルマートで、店頭から銃や弾丸を撤去したらしい。
私が住んでいた田舎では普通に売っていたが、
都市では以前から店頭陳列を止めていたそうだ。
まあそういう物がスーパーで買える事自体、
どうかと思うが、
「銃で自分や家族を守るのは権利」と言って憚らないあの国でさえ、
情況によっては対処するんだなあ、と思った。

「飛び道具」という点で、銃もボウガンも危険な凶器になり得るのは共通している。
しかも扱いやすさで言えば、ボウガンの方が上だろう。
それなのに何の規制も無いまま放置してきたのは
行政の怠慢では無いか。

これを機に、銃や刀に準ずる扱いに変えてはどうだろう。
亡くなってしまった方達の命は戻らないが、
今後起こり得る事件を防ぐ為にも、
是非検討して欲しい。