文春砲を受けて黒川検事長が辞表を提出したが、
処分は訓告のみで受理するらしい。

正気か!?と思う。

賭け麻雀は1回限りの話ではない。
月に2、3回はやっていたというのだから、
掛金の多少を問わず、立派な常習賭博だ。

しかも記者のマンションで行われており、
手配のハイヤーで帰宅していた、とも言われているし、
長時間の麻雀の間には飲食もあったかもしれず、
これまた立派な利益供与にあたる。

それぞれは微罪であったとしても、
法の番人たる検察の、
しかもNo.2だった人なのだから、
一般人の犯罪とは訳が違うのに。

立件して起訴しなければ、
身内に甘い検察、と、
益々検察への信頼が失われるだろう。

せめて検察官適格審査会にはかけるべきではないか、と思うが、
(ここで不適格と認められて罷免された場合は、
3年間は弁護士登録ができない。)
大阪地検で起きた、村木厚子厚労省局長に対する証拠改竄事件、
あの酷い事件でさえも、
市民から申し出のあった5人の検察官に対して、
4人は審理せず、
審理した1人にも、不適格とは認められない、として不罷免の決定をしたらしいので、
有名無実が実態なのかもしれないが。


このまま辞任して満額退職金を受け取って、
翌日から弁護士に転身、とか、
庶民感情からいけば許せないんだけど。

勿論63まで検察の激務を続け、
それなりに貢献してきた人なのだとは思う。
だからそこは分けて考えるべきかもしれない、とも思う。
それでも、最後に検察庁と検察官に泥を塗ったのだから、
何も無かったかのように普通に辞める、とかあり得ないでしょ。


尤もこの件でトドメを刺された、と自覚したようで、
政府は検察庁法と国家公務員法抱き合わせの改正案を、
継続審議するのを諦めて廃案にするみたいだから、
それで良し、とすべきか?

やっぱり釈然とはしないけどね。