田代まさしの5度目の逮捕、とか、
スノーボードの国母選手の逮捕、とか
立て続けに報道された。
それで思い出した事がある。

もう40年近く前だが、
学生時代、刑法ゼミにいたので、
女子刑務所に見学に行った。

その時に刑務所の方が話されたのだが、
覚醒剤で捕まった人に、
貴方は人口から見れば、
満員の甲子園の中にたった1人なんだよ、と言うと、
びっくりしてキョトンとしている、と。

どういう事かと言うと、
全人口の中で、覚醒剤で捕まるのは、
50000人に1人の割合なのだが、
逮捕された人にしてみれば、
回りに常用者や売人が沢山いて、
特別なことだとは思っていなかった、という話。

確かに薬物と全く関係なく暮らしている人にしてみれば、
簡単に手に入れるのは難しい。
身近に手に入る環境があるから、
つい手を出してしまう。
だから、そういう環境から離れないと、
断ち切るのは難しいのだ。

勿論、田代容疑者のように有名人は、
顔を知られていてお金も持っていそう、と、
売人の方から売り込みに来てカモにされる、という危険がより大きい訳で、
一般人以上に離れる努力が必要だろう。


今は当時と違って、ネットを利用して簡単に手に入れられるようになっているだろうし、
その分、ハードルが低くなっているのだろうが、
薬物依存の怖さは昔も今も変わらない。


それともう1つ。

大麻に関しては、タバコより常習性が低い、という人もいるし、
実際、アメリカでは合法化している州もある。
だが、大麻の本当の怖さは、
大麻自身の毒性や常習性にあるのではない。

大麻に手を出した事で、
より刺激の強い薬物に移行してしまう事が問題なのだ。
大麻位、ではない。
そこは既に地獄の1丁目なのだ、という自覚を持つべきだ。

アルコールにしてもタバコにしても、
合法的に依存してしまえる物はある。
合法的であっても、一旦依存症になってしまえば、
抜け出すのは至難の業だ。
ましてや非合法な物に手を出したら、
抜け出すのは更に困難だ。 

好奇心や、ちょっと位、という軽い気持ちで薬物に手を出すのは絶対に止めた方がいい。

そういえば昔、

覚醒剤止めますか?それとも人間止めますか?

というキャッチコピーがあったっけ。
決して大袈裟ではなく、
それ位怖い物だ、という自覚を持って欲しいと思う。