最初の感想。
やっぱりね。

大体、難易度も趣旨も違う複数の試験を、
一体どう評価するのか、と思っていた。
英検とTOEICとTOEFLを、公平に点数換算するなんて不可能だ。
経済格差、地域格差だけの問題ではなく、
そもそも8つもの英語関係の試験を利用可能、にする意味が分からない。

どうしても民間利用をしたいのなら、
どれか1つに絞るべきだ。
が、そうすると選ばれた一社だけが恩恵を受けてマズイ、ということなのだろうが、
本当に官僚らしくて呆れる。

文科省が最優先で考えないといけないのは、
誰よりも生徒の事だろうに、
あの役所はいつもそうだ。


息子が日本に帰国したのは小学校5年の夏。
「ゆとり教育」が始まったばかりだった。
その時、保護者会で担任が言った。

「現場はみんな反対しています。
それを文科省が強引に決めた。
でもこの制度はすぐ潰れて元に戻ります。
なので新しい教科書は使いません。
去年までの教科書を全部コピー取って準備しているのでそちらを使います。
だからこの子達は、
私立の子と比べても大丈夫なだけの学力がつきますので安心して下さい。」

そして実際、10年で制度は崩壊し、反動が起き、
「ゆとり世代」という揶揄される言葉と、
その間に教育を受けた子供達が残った。


この際、延期、2024年導入を目指す、なんて言ってないで、
根本的に見直した方がいいんじゃないか?
でもまあとりあえず英語の混乱だけは避けられたのは良かったけど。
何しろセンター試験に記述を取り入れるらしいから(笑)
採点基準をどうするのか、
国語の記述なんて、公平な採点ができるとはとても思えないので、
混乱は必至。
今までのセンター試験はマークシート、
二次試験で各大学で記述試験、の
どこが問題なのかサッパリ分からない。

制度が変わる度に翻弄されるのは生徒達。
実は私も共通一次元年の洗礼を受けてしくじった1人だ。
官僚は何か変化させないと仕事してないと思われるから、
意味のない制度変更を繰り返してるんじゃないか?と疑いたくなる。

折角萩生田大臣の失言のお陰で(笑)
延期して見直す事になったのだから、
とりあえず現場の声、生徒の声をもっと聞いて、
みんなが納得できる制度にした貰いたい。
その結果、導入中止になればもっといいんだけどグラサン