ニュースで見たネタがブログに上がっていたので、ちょっと拝借。

日本は長年専業主婦が多かったせいもあって、
主婦労働の対価は?という話は出るものの、
こういう意識の男はまだまだ多いのだと思う。


我が家は家族で7年余り、
その後、夫単身で6年、アメリカで駐在をしていた。

その時に驚いたのが
確定申告を夫婦連名ですること。

駐在員の妻は就労ビザが無いので、基本働けない。
(あちらで大学に入ったりして留学生ビザを取得すれば違うが)
なので、収入を得ているのは完全に夫のみ。
だが、

その収入を得ているのは夫婦二人であって、
収入に対する権利も義務も同等。

極めて分かり易い。

当時は、確定申告書類に必ず連名で署名が必要で、
加えて日本で得ている収入や、
銀行の利息まで(限りなく0に近い金利しかつかなかったがショボーン)全て記入しなければならないので、
面倒臭いなぁ、と思ったが、
考えてみれば、こういうシステムになれば、
「俺の稼いだ金で食ってるくせに。」とか、
「誰に養って貰ってると思ってるんだ。」とかほざく夫は絶滅するかもしれない。

この制度の秀逸なところは、
社会保障のうち、将来受ける年金も、
この時に支払った金額に基づいて支給されること。

婚姻期間中に支払った金額に対する年金額は、
どちらがどれだけ払おうとも、
折半して夫婦それぞれに支払われるのだ。

そうなれば、例えば熟年離婚するんで、
夫の年金の幾らかを請求して調停や裁判、なんて面倒臭い事はしなくていい。


日本も、働く妻に不平等感が強い3号国民年金、なんて止めて、
共同の収入、という考え方にすればいいのに。

そうすれば、「俺の稼ぎで」と喚くモラハラ男の拠り所が、
少なくとも1つ減り、
少しは意識も変わるかもしれない。


ちなみに、最初の赴任の頃は、
アメリカで10年働かないと、
年金は貰えなかった。
つまり、10年未満で帰国する大半の駐在員は、
掛け金の払い損だった。

それが2度目の赴任をしたので、
これで10年に達するじゃん!と喜んだら、
帰国している間に、日米間の運用が変わり、
二重払いが無くなっていた。
その代わり、どちらの国で働いていても、
通算の勤労年数にはカウントするようになり、
つまり、1度目の7年半の分のアメリカの年金も貰えるようになっていたのだ。
そして2度目の赴任時は、日本で既に年金の掛け金を払っているので、
アメリカでは払わなくてよくなっていた。

だがしかし。

居住地は違っていても、配偶者はいるので、
依然として確定申告に私のサインも必要(笑)

今や電子申告の時代なので、
メール添付で送ってきた申告書をプリントアウトして、
サインしてスキャンして、
再度添付で送らなければならず、
これが結構面倒だった。

郵送しかなかった昔はどうしていたんだろうね?

ともあれ、現時点では、
66才になって申請すれば、
幾らかのアメリカの年金を貰えるらしい。

どこにどう申請するのかよく分からないけれど(笑)
先に夫が手続きするはずなので、
忘れないようにきちんとやらねば。


まあ期間が短いのでたかがしれているだろうけど、
期待してなかった(10年に満たなかったので)物が、
少しでも支給されるなら嬉しい。
日本人のほぼいない片田舎でそれなりに苦労もしたので、
それくらいの余禄があってもいいよね⁉️