今日で平成が終わる。
80代半ばまで激務を全うされた両陛下には、
本当に頭が下がるし、
これからの余生を、
せめてゆっくり、好きなことをして楽しんで下さい、
長い間お疲れ様でした、と申し上げたい。
が、しかし、である。
今回の退位は一回限りの特例法なのだ。
明日即位される皇太子は既に59才。
一般社会なら既に定年間際の年齢となる。
先日朝まで生テレビで、
生前退位には反対、と言い続けた人がいた。
何を言い出すのだ、と思った。
退位後の前天皇が生存していると、
二重権威がどうの、とか、
もっと若いうちにもう辞めたい、と言う天皇が出てきたら困る、とか、
殆ど天皇の人権を無視した発言が続いた。
まあ天皇には戸籍も無いし、
そもそも人権など無いと思っているのかもしれないが、
どんな高齢になっても、死ぬまで働け、と言うのか、
貴方がそう言われたら従えるのか、と問いたい。
大体戦後、天皇は象徴なのだ。
主権は国民にあるのだ。
その国民の7割以上が、
もう解放してあげて、と思っているのに、
研究者が妙な理屈を捏ねて反対するのは如何なものか。
象徴であるから、国事行為は山ほどあれど、
政治的権力は何もない。
天皇と上皇が覇権を争った、鎌倉や室町の時代とは違うのに。
そこで提案。
天皇の定年制を取り入れてはどうだろう。
一般でも少子高齢化を補うために、
65才定年、希望すれば70才まで雇用確保、という流れになっている現在なので、
75才定年か、長く見積もっても、
男性の平均寿命の80才定年、というのは如何か。
今回、公務が負担になってきて出たお言葉から、
退位迄に3年近くかかった。
その間に崩御されることも十分考えられる年齢だったにも拘わらず。
皇太子が即位して長生きできたら、
またこれを繰り返すのか?
制度化してしまえば、皆が安心して仕事ができると思うのだが。
生前退位にはもう1つ利点がある。
崩御からの即位は、
とりあえず即日するけれど、
即位の礼は親たる先帝の喪が明けてから、
日程を決めて、ということになり、
当然内外への御披露目はかなり間延びした感じになる。
今上天皇の即位時は、
昭和天皇崩御から2年近く経っていた。
けれど今回は今秋に予定されている。
即位から半年で開催できるのだ。
勿論それまで両陛下がお元気でおられる、という前提だが、
そこは頑張って頂いて、
予定通り取り行えれば、と思う。
新しい時代の始まりを、
悲しみの中ではなく、慶びで迎えられるのは、
世の中を明るくする為にも、
この上なく良いことではないだろうか。
誰にとってもプラスしかないように思える生前退位、
ここは一つ、定年制を取り入れる事で、
制度化しては如何だろう?