有川浩の小説。 

去年、きっかけは映画化された作品のCMを見たからだと思うのだが、
これも映画化された「阪急電車」を随分前に読んだことがあって、
ドラマ化された三匹のおっさんシリーズも欠かさず見ていたので、
名前に惹かれた事もあって、図書館に予約した。

昔はよく本を買っていたのだが、
亡くなった義父が大量に、それも単行本を買い込む人で、
お金もかかるし場所も取る。
その始末を何一つしないまま逝ってしまい、
いずれその片付けを私達がせねばならない、という事実にうんざりしてから、
読みたい本はまず図書館で借りてから、
何度も読み返したくなる作品かどうかを検討して買うようになった。


で、旅猫リポートである。

手元に来るまで半年位かかったので、
正直予約した事も忘れた頃に登場。 
読み始めたら…

夜っぴいて一気読み。
もう泣けて泣けて😭

ある事情で愛描を手放す為に、
友人宅を猫と一緒に車で回る、
簡単に言えばそういう話なのだが、
人目線の客観的描写と、
猫目線の主観的描写が交互にあって、
これが実に効果的。

何より秀逸なのが、由緒正しき野良出身の主人公、ナナのキャラクター。

有川浩が作ったはずなのだけれど、
本当に猫ってこういうことを考えてるのかも、と思わせてくれる。
そしてナナと暮らしてみたい、と。

猫が好きな人や、猫と暮らしたことがある人なら、
多分1人残らず共感できると思う。
ただ、後半は号泣する羽目になりそうなので、
電車の中で読むのはお薦めしません(笑)



あ、私は読了後、即行で注文しました。
NET OFFで(笑)