あそこまで頑張ったんだから勝たせてあげたかったけどね。

特に駒野は、あそこで自分が外さなければ、という思いを、これからずっと背負っていくんだろうから、
本当に可哀想だと思う。


ただ、全力を出した4試合だったし、悔しさはあるけれど、悔いはない、というのが正直なところ。

120分フルに闘って、PK戦が終わった時、ドッと疲れてはいたけれど、
この涙モロイ私が、一滴の涙も出なかった。

勝負は結果が全て、だから、負けは負け、なのだけど、なんか清々しい、というか、サバサバした気分だった。


W杯にどうしても手が届かなかった長い時代を経て、
目の前で音を立てて扉が閉まってしまったドーハを共有して、
そして今、その夢のW杯の、しかも決勝トーナメントで、
日本がこれだけの試合をしている、
こんなサッカーができるんだ、という感動が、
全てのはずの「結果」を凌駕した、と言っていいかもしれない。


それにしても、日本人のこの単純さはどうよ。
大会前、あれだけバッシングをしておいて、
この見事なまでの手のひら返し(苦笑)

特に酷いのがマスコミ。
直前に監督交代まで言い出したのには呆れたけれど、一転して今度は賞賛の嵐。
節操がないにも程がある。


そして今回、W杯に熱狂した俄かサポーター達は、
これからの4年、ブラジル大会に向けての4年を、
責任を持って応援し続けて貰いたい。


次なるステップ、決勝トーナメントでの勝利の為に。