今日は両親のリハビリ・デイサービスの日。

いつもよりちょっと帰りが遅かったので、表で待っていたんですが、
帰ってきてワゴン車から降りる手助けをしていた時、
通り過ぎた20代と思われるお姉さんが戻ってきて、
「あの…整形外科されていた○○先生ですよね?」と言うんですよ。

彼女は剣道をしていて、怪我をした時に通ってきていたんだそうです。

「先生には本を頂いて、色々教えて頂きました。」
「で、アスリート・トレーナーになりました。今、選手のテーピングとかしてます。」
「(医院を)閉められたので、どうされているのか、と思ってました。お元気そうでよかったです。」と。


当の義父は、そうやったかいな、ごめん、思い出せんわ。
って言ってたんですが、横にいた私の方が、ちょっとウルウルしちゃいました。


うちの義父は、40年も開業医していて、閉院した時には莫大な額の借金しか残っていなかった、
しかもその借金を、ただのサラリーマンに過ぎない息子に押し付けて涼しい顔をしている、という、
経営者としては、有り得ない位無能な人でしたが、
その分、医者としては、良心的で、尊敬できる人でもありました。

赤ヒゲ先生、とか言われて、本人は結構その気になっていましたが、
ダンナの転籍に伴う退職金も、これまでの貯蓄も、大半吐き出してまだ足りず、
この先まだ10年近く、住宅ローンの何倍もの借金を返さなくてはならない身としては、
それでも何の反省も無く、浪費も止められず、我が儘言いたい放題の両親には、
正直、いい加減にして!、とキレそうになった事も一度や二度ではありません。
今更年寄り責めても、と思い直してぐっと呑み込んで世話してきたんですが、
こういう事があると、ああ、よかったな、また頑張ろう、と思えるんですよね。


という訳で、今日はちょっとホッコリした気分になれました。


義父はと言えば、後になって、そう言われたら段々思い出してきたわ、剣道の有段者で、打ち込まれてうち来てた、と言い出しました。

どうせならすぐ思い出せればよかったんだけど、
今も近くに住んでいるらしいので、
もし今度会える機会があれば、思い出しましたよ、と言ってあげたいです。

声かけてくれたお姉さん、本当にありがとうニコニコ