「WANDA ワンダ」(1970年作品)感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

バーバラ・ローデン監督によるアメリカのクライム映画。出演はバーバラ・ローデン、マイケル・ヒギンズ。

 

 

<あらすじ>

 

炭鉱の町に暮らしていたワンダは、育児放棄に陥り、精神もおかしく、離婚裁判で親権を手放して独りになった。知らない男と肉体関係になり、その男についていくが、あっさり置き去りにされる。一文無しになった彼女は、犯罪者のノーマンの後をついていくことに。

 

当然のようにノーマンから虐待を受けるようになるワンダ。バカなふたりは銀行強盗を計画して、支店長をあらかじめ襲うが、別の車で移動したところノーマンだけが先に着いてしまい、計画を実行するものの素早く射殺される。

 

ワンダは遅れて到着して何かしようにもすでに現場は警官で一杯。ノーマンを諦めて別の男についていく。するとさっそくレイプされてしまう。逃げ出したワンダは、パーティーに招かれるが、ひとり浮いてしまう。

 

<雑感>

 

こういう底辺の人間を扱った映画が何のためにあるのかさっぱり理解できない。人間の脳なんて精密機械なのだから、故障している人間も生まれてくるだろうよ。脳が故障した人を指さして「これ、映画の題材になるぞ!」と思ってしまう人間は果たしてお釈迦様に許してもらえるのだろうか?

 

晒し者にしているのでは?

 

☆2.5。差別に敏感な人間ほど差別的なのはどういうわけだろうね。