「ターザンと巨象の襲撃」(1953年作品)感想 | 深層昭和帯

深層昭和帯

映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

カート・ニューマン監督によるアメリカの冒険映画。出演はレックス・バーカー、ジョイス・マッケンジー。

 

 

<あらすじ>

 

象牙密漁者のヴァーゴとフィデルは、象の大群を発見して女首領ライラに報告した。ライラはさっそく大密猟団を結成することになったが、男手が足らず、ライコポ族を襲って密猟のための人員をかき集めた。

 

残された女たちは、ターザンとジェーンに救出を依頼。激怒したターザンはライラ隊を襲撃して奴隷になっていた男たちを開放した。ライラはジェーンを誘拐して報復しようとするも失敗。ツリーハウスに火がついてしまい、それを見たターザンはジェーンが死んだと勘違いして気落ちしてしまう。

 

ライラはターザンを捕え、象牙の密猟に協力させようとする。ところがここで仲間割れが起こる。悪漢ヴァーゴは、ライラを裏切って象牙を独占しようとする、話を聞いて踊りたライラは、急ぎ現地へと向かうが途中でジェーンと出くわし、彼女を人質に取った。

 

ライラはヴァーゴから主導権を奪い返すと、ターザンを使って象を捕まえようとする。ターザンは雄たけびを上げ、象を操ってライラが用意した柵を破壊した。密猟者は全員増に踏みつぶされて死んだ。

 

<雑感>

 

レックス・パーカーらが主演を務めたターザン映画の第2シリーズはここでいったん終わる。このあと、主演がゴードン・スコットに変更されて4本作られたのち、1959年の「類猿人ターザン」からリブートされて3週目に突入する。

 

2回目のリブート版「類猿人ターザン」の主役はデニー・ミラーなのだが、この人物は1作だけで落とされており、ややこしいことに再びゴードン・スコットが再登板させられ、その後は入れ代わり立ち代わりで、3週目になるターザン映画はそれほど評判が良くない。

 

ターザン映画は、「類猿人ターザン」を第1回として、次の「類猿人ターザン」が作られるまでが1周と考えておけばいいだろう。今回アマゾンに追加されていたのは、1932年から始まる2週目のターザン映画の途中までで、ゴードン・スコットに主役が変わる前までの中途半端な期間の作品になる。

 

感想記事は、年代順に並べてある。「蛮勇タルザン」(1933年作品)がターザン映画だと知らない人もいそうなので、まとめて視聴したい人は注意が必要である。

 

2週目もターザン役はコロコロ変更されたが、ジョニー・ワイズミュラーとレックス・パーカーのイメージが強いのではないか。このふたりが最も多くターザンを演じている。

 

ゴードン・スコット版は現在アマゾンには追加されていない。また「ターザンの新冒険」 (1935) もプライム特典になく、有料版にもない。

 

☆4.0。なかなか楽しいターザン体験であった。