「鉄腕ターザン」(1938年作品)感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

エドワード・カル監督によるアメリカの冒険映画。出演はブルース・ベネット、ウラ・ホルト。

 

 

<あらすじ>

 

グレートストーク卿には、冒険家ターザンとしての別名があった。彼はグアテマラでの冒険譚を話す。そこには緑の女神を崇める部族がおり、他の部族を襲撃して殺していた。マートリング少佐は探検に出て、この部族を探した。彼らの手中には、緑の女神という不思議な石があった。

 

その緑の女神を、ラグランという男が狙っていた。彼らに襲われ、マートリング少佐一行は瀑布に飲み込まれた。何とか助かった一行は、緑の女神を崇める部族のところへ乗り込む。だが、あっという間に捕まってしまい、ターザンは生贄にされそうになった。

 

ターザンは本領を発揮して部族をなぎ倒していき、緑の女神像を手に入れた。舟でイギリスに戻る途中、今度はラグランに襲われ、窮地に陥ったものの、ターザンとマートリング少佐が返り討ちにした。

 

<雑感>

 

ターザンの映画を公開順に視聴しているのだが、この作品は設定が変わっており、グレートストーク卿がターザンってことになってしまった。ターザンがイギリスに戻ってグレートストーク卿の地位を引き継いだということのようだ。

 

元々の設定は、グレートストーク卿の息子タルザン(イギリス英語)が、飛行機事故に遭い、ジャングルの中でチンパンジーに育てられてジャングルの王になったというもの。

 

だからターザンは読み書きができないし、文明のこともうっすらとしか覚えていない。そこにジェーンという伴侶を得て、自然の中でのびのび生きていくところに魅力がある。オレも子供のころは、ターザンみたいに美人と一緒にジャングルで暮らしてみたかった。

 

その設定に限界を感じたのか、この作品ではグレートストーク卿が冒険家で、ターザンでもあるということになってしまった。その方が話が膨らむのかもしれないが、ターザンの魅力は文明の利器である銃を使わずに、ジャングルの仲間たちと力を合わせて戦うところにあるのでは?

 

冒険家なら、銃で相手を制圧するだけになってしまう。それじゃ侵略者と何も変わらない。

 

☆2.0。ターザンがベラベラ喋っていることに違和感。