「ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ」(2023年作品)感想 | 深層昭和帯

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エマ・タミ監督によるアメリカのホラー映画。出演はジョシュ・ハッチャーソン、パイパー・ルビオ、エリザベス・レイル。

 

 

<あらすじ>

 

マイク・シュミットは警備員として働いていたが、間違って一般人に暴行を加えてしまい、馘首になってしまう。10歳の妹アビーの親権を失いそうになった彼は、嫌々ながらも「フレディ・ファズベアーズ・ピザ」の深夜警備員の仕事を受けた。

 

店はかつて5人の子供が行方不明になる事件をきっかけにして閉店した過去があった。地元警察官のヴァネッサ・シェリーは、詳しい経緯を教えてくれ、店のマスコットのアニマトロニクス、フレディ・ファズベア、ボニー、チカ、フォクシーを紹介してくれた。

 

アビーの親権を狙っているのは、叔母のジェーンだった。ジェーンはマイクが働く店で問題を起こせば親権が手に入ると思い、男たちを雇って店を荒らさせた。すると、アニマトロニクスが姿を現し、ジェーンが雇った男たちを密かに始末した。翌朝には何の痕跡も残っていない。

 

店にアビーを連れてきたところ、アニマトロニクスと仲良くなっていた。また自分も夢の中で意思疎通ができるようになっていた。マイクは、アニマトロニクスに行方不明の子供たちの霊が乗り移っていることに気づく。夢の中で過去に行方不明になったマイクの弟ギャレットと、アビーを交換しようと誘われたマイクだったが、一瞬迷ったものの我に返って断った。

 

すると目が覚めてから、自分が監禁されていることに気づいた。マイクも殺されかかるが何とか脱出し、家に戻ってみると叔母のジェニーが殺されていた。アビーは誘拐されてレストランへ。マイクはヴァネッサを怪しんで彼女に尋ねる。すると彼女は、自分はギャレットや5人の子供を誘拐した犯人の娘だと告白した。そして次の狙いはアビーだった。

 

アニマトロニクス、ギャレット、5人の子供の霊は、彼女の父ウィリアム・アフトンの支配下にあった。レストランでウィリアムと対決したマイクは、アビーの助けにより洗脳から解かれたアニマトロニクスとともに戦い、ウィリアムの支配から脱出した。

 

<雑感>

 

マイクが事件を起こしてしまった原因は、弟のギャレットが誘拐されたことがトラウマになっていて、ある父親が息子の腕を引っ張って連れ去ったのを誘拐と勘違いしたため。いきなり殴るのはマズかったろうが、気持ちは理解できる。オレなら耐えられない。

 

アニマトロニクスには子供の霊が乗り移っていたが、彼らはウィリアムに誘拐されて殺されたことは覚えていなかった。アビーがその絵を描いて壁に貼ったことで子供たちの霊は記憶を取り戻し、ウィリアムに復讐した。そんな感じだ。

 

マスコットの不気味さを利用した子供向けのホラーだが、スプラッターだけがホラーじゃないってところを思い出させてくれた。

 

☆3.8。出血シーンが少ないので、親子で見ても大丈夫。