「結婚協奏曲」(1952年作品)感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

エドマンド・グールディング監督によるアメリカのコメディ映画。出演はマリリン・モンロー、ジンジャー・ロジャーズ、フレッド・アレン。

 

 

<あらすじ>

 

年末に6組のカップルが結婚申請した。判事は就任したばかりの新米で、しかも正式に判事になるのは年が明けて正月からであった。ところがその判事は若干愚かで、そんなことはお構いなしに6組のカップルの婚姻届を受理してしまっていた。

 

正式な判事ではない彼が認めた6組のカップルは、婚姻無効とされた。うち1組はすでに離婚してために問題はなかったが、残りの5組にこの複雑な状況が知らされた。育児に疲れた夫にとって婚姻無効は朗報となり、美しい女性は男たちが奪い合うことになった。

 

大富豪は金目当ての若い女と結婚していたが、婚姻無効は親族にとって朗報となった。出征前の夫にとり、これは地獄のような知らせになってしまったが、ちょうど通りかかった牧師がふたりの結婚を認めた。

 

<雑感>

 

就任して数十分の新米判事が、押し寄せるカップルに対して次々に許可を与えてしまったが、まだ正式に就任していなかった。彼が発行した結婚許可証はすべて無効になる。

 

冒頭でこの設定が明らかにされて、時間は数年経っていたために、幸せなカップルたちも事情が変わっており、そこでドタバタ喜劇が生まれる。こういうアイデアの作品を初めて見たので新鮮だった。アップルの数年後をこういう設定で描くのは面白い。

 

☆4.2。たくさん映画を見ていると、風変わりなパターンに惹かれ始めるね。