「致命的なウソ」(2022年作品)感想 | 深層昭和帯

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ジェシカ・ハーモン監督によるカナダ・アメリカのサスペンス映画。出演はリジー・ボーイズ、ケイト・ドラモンド、タイソン・アーナー。

 

 

<あらすじ>

 

犯罪小説家のフリーダは、娘のジェイドと2人暮らし。作家としての地位は確立していたものの、最近は小説の売り上げが振るわず、出版社から干され借金で困窮していた。しかし、奨学金を獲得し勉強とバレーに打ち込む娘に心配をかけたくない彼女は、そんな状況を伝えることはできなかった。

 

家も娘も守りたいフリーダは、思春期を迎えたジェイドの要望に曖昧な回答と過保護とも言える態度を繰り返すことでなんとか乗り切ろうとしていた。だが、それは母娘の関係に見えない溝を生み始める結果に。

 

そんな時、ジェイドの友人ティアンが殺される事件が発生。ウソをつき、夜な夜な外出するようになった娘を心配するフリーダは、バレーコーチのルイーズに悩みを打ち明ける。

 

そのころジェイドは、家の借金を知り、自分に近づいてきたリックに言われるまま危ない仕事に手を出していた。パーティーに潜入して何かの証拠を集めさせられるジェイド。彼女には多額の報酬が支払われた。娘の怪しい動きを察知したフリーダは、追跡アプリを仕込ませた。

 

心配する母親が重荷になり、リックと逃げたいと考え始めるジェイド。だがリックは違法な金儲けをしているのだった。ジェイドはリックが用意した隠れ家に身を潜めることになり、行方不明扱いになった。娘を探すフリーダだったが、怪しい連中の襲撃を受けて負傷する。

 

これらを計画していたのはルイーズだった。彼女が裏から操り、初めからジェイドを巻き込むつもりだったのだ。追跡アプリで娘の居所を知ったフリーダは単身隠れ家に乗り込み、娘を救出する。

 

<雑感>

 

アメリカの2時間サスペンスなので内容は単純で犯人もすぐにわかってしまうが、それより良くないのは後半バタバタして話を終わらせてしまうところだ。犯人がわかるわからないはこの場合重要ではなく、構成に破綻があるかないかが問題になる。

 

この作品は終わり方が酷い。フリーダが隠れ家に乗り込んで何かの棒で相手を滅多打ちにしている間に警察が到着なんて、あまりにも安易すぎる。相手は銃を持っているのに。

 

☆2.0。ヨーロッパの2時間サスペンスは面白いのにな。