「インシテミル 7日間のデス・ゲーム」(2010年作品)感想 | 深層昭和帯

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中田秀夫監督による日本のスリラー映画。出演は藤原竜也、綾瀬はるか、石原さとみ。

 

 

<あらすじ>

 

時給11万2千円という求人広告につられ、男女10人が「暗鬼館」に集結。仕事内容はそこで7日間、24時間監視されるというものだった。参加者には鍵のない個室と凶器が与えられ、何も起きなければ全員が大金を得るはずだったが、2日目に死者が出てしまう。

 

7日間が過ぎるか、参加者が2名以下になるまで暗鬼館から出られない。生き残りたちはそれぞれの思惑で行動するが、それをあざ笑うかのように死者の数は増えていく。殺人者は外部の人間ではなく参加者たちであることが明らかになる。ひとり選ばれる探偵役が、事件の謎を解いていくが、その間にも殺人は次々に行われていった。

 

5日目に、残りわずかとなった参加者たちは、自分が使っている凶器を互いに見せ合った。これにより、誰が誰を殺したのかおおよそわかってくる。6日目、ずっと気になっていた壁に書かれた数字が、人が死ぬたびに跳ね上がることからこれは配信の視聴者数なのだと推理する。

 

7日目、生き残っていた3人のうちひとりが死んでしまう。それが殺人なのか事故なのかはもはやわからない。すべてが明らかになったのは、運営の人間が姿を現してからだった。彼らがやっていたのは、実務倫理機構の社会実験だった。報酬は2億円。

 

<雑感>

 

藤原竜也主演の、デス・ゲーム映画。この手の作品は、いろいろ設定を考えてはあるけど内容はほぼ一緒というのが欠点。マニアな視聴者はすべてのゲームのルールを把握して先読みして楽しむのかもしれないが、月に数百本の映画を見るオレにとって大事なのは構成。構成が同じならそれは同じ映画なのだ。

 

ひとつ違うのは、この作品は役者が一流ぞろいなので、アイドルや若手俳優ばかり使った同じ内容の映画とは感情移入のレベルが違う。やはりうまい俳優が演じるとそれだけで没入感は大きくなる。特に藤原竜也。藤原竜也が出ているというだけで視聴意欲が増す。

 

☆3.4。デス・ゲームブームが終わってくれてよかった。同じ内容はつまらん。