ロベルト・ロッセリーニ監督によるイタリアの戦争映画。出演はマッシモ・ジロッティ、ミケラ・ベルモンテ、ピエロ・ルリ。
<あらすじ>
イタリア空軍パイロットのジノは、ギリシア兵の対空砲火を受けて墜落した。パラシュートで逃げたジノは、ギリシアの捕虜となった。移送中、彼はイタリア兵を助けている医師のアンナと出会う。アンナの介抱により回復したジノは、彼女を連れてイタリアへ逃れようとする。
しかしアンナはそれを断った。アンナは捕虜となったイタリア人を助けるためにここにきており、それが自分の役割だと考えていたのだ。
何度も移送されたジノらは、ついに海を1時間越えればイタリアという場所にやってきた。夜間、ジノは英国軍の飛行機を奪ってイタリアまで飛ぼうとする。ギリシアはこれを敵機と間違って銃撃してしまう。
それでも必死に飛び続け、ジノは無事にイタリア軍のところに着陸した。その1時間前のこと。ギリシア軍は降伏してイタリアの勝利は確定していた。
<雑感>
これは戦争中のプロパガンダ映画なのだろうか? それっぽい気もするが、普通の映画っぽくもある。イタリア空軍のパイロットがイタリア人娘と恋に落ちて、ギリシアが負け、帰還する話だから微妙なところだ。一般映画に見えなくもない。
☆2.8。イタリアはすぐに負けたから、徹底されなかったプロパガンダ映画なのかも?