「魔王ダンテ」(2002年作品)第9話 感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

原作:永井豪、監督:前島健一、シリーズ構成:上原正三、制作:マジックバス。

 

 

第九話 魔宮

 

悪魔四天王ラミアは、若い男女を次々とラミアの迷宮へ誘拐した。その罠に沙織がはまってしまう…!!

 

<雑感>

 

宇津木涼と一体化した魔王ダンテの記憶を呼び起こさせようと悪魔たちが必死に彼に関与する部分が物語の中心になっている。

 

これが非常に弱い。ダンテが復活すれば人間を皆殺しにすることができ、復活させなければ悪魔が負けるというのであれば、悪魔が焦燥するのもわかる。

 

だけど、そうはなっていない。悪魔が人間に敗れそうになる描写はどこにも出てこない。悪魔は人間に対して圧倒的で、時々宇津木涼に殺戮を邪魔されるだけだ。しかし、彼はひとりしかいないのだし、変身したがらないわけだから、何とでもなるだろうに。

 

こういう作品を原作準拠で作る意味が本当にあるのか。