「中村壱太郎×尾上右近 ART歌舞伎 花のこゝろ」(2021年作品)感想 | 深層昭和帯

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牛島悟郎監督による日本の創作歌舞伎。出演は中村壱太郎、尾上右近、花柳源九郎。

 

 

<あらすじ>

 

第一幕:四神降臨(ししんこうりん) 天の四方の方角を司る霊獣、青龍・朱雀・白虎・玄武が集う時、厄難は去り、人々は宴を求め、新たな物語が始まる。他全4幕。

 

<雑感>

 

アート歌舞伎の舞台を映像作品として撮影したもの。歌舞伎はちょっと齧ったくらいなのでどうこう言える立場じゃないのだが、個人的にはコクーン歌舞伎とはまた違った試みで興味深く拝見させてもらった。

 

これはこういうものとして鑑賞するしかないわけだが、ちょっとだけ不満だったのは、全体の色彩設計にそれほど気が使われておらず、アートと銘打ちながら、色によるインパクトがなかったこと。衣装だけ新しくても、それが舞台映えしていないかなと。

 

でもこういう試みは大好きなので、どんどん新しいことを考えてやってほしいよね。

 

☆4.5。こういうのってやはり細部よりも全体のシルエットが大切なんだよね。良くやっていたと思うし、楽しめたんだけども。