「ブルーサーマル」(2022年作品)感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

橘正紀監督による日本のアニメ映画。

 

 

<あらすじ>

 

高校時代、バレーボール一筋で頑張ってきた都留たまき。サークル活動や恋愛などで充実した普通の大学生活に憧れ長崎から上京するも、入学早々とある事故でグライダーを傷つけてしまう。その弁償のために体育会航空部の雑用係をすることに。

 

思い描いていた大学生活とはかけ離れた環境に不満を抱いていたが、主将である倉持の操縦するグライダーで初めて空へ飛び立った瞬間から、一面に広がるその美しさに魅了されていく。「もっとたくさん飛びたい!」とだんだん空の世界に夢中になっていくたまき。

 

彼女の天真爛漫な性格は周りを明るく照らし、気づけば、共に練習に励む先輩の空知や同期との間にも固い絆が生まれていくのであった。そこには、確かに彼女の求める充実した大学生活が存在していた。

 

ところが、他校との合同合宿で仲たがいしていた姉・ちづると再会する。時を経ても冷たい態度の姉に空の世界にいることを否定され、下を向いてしまうたまき。更に、初めての大舞台・新人戦では強力なライバルも現れ、周囲からのプレッシャーに動揺を隠せない。

 

「自分らしく飛んで来い」倉持の言葉で上を向くことができたたまきは、様々な人の想いを乗せて、大空での戦いに挑み、新人戦で1位を獲得する。

 

ところが新人戦後に部の主力2名が退部してしまう。さらに航空部のパトロンである朝比奈が支援を打ち切ると言い出した。たまきは、倉持への個人的な支援を続けてきた朝比奈に、彼抜きで勝つから引き続き助けてくれるよう懇願する。

 

様々な事件により動揺する部内であったが、全員一丸となって優勝をもぎ取った。

 

<雑感>

 

こういう作品って、非行シーンが見せ場のはずなのに、全然工夫が感じられない。機体が少しだけ動いて、背景がずれていくだけ。動画と背景もなんだか浮いているし。空を飛ぶ快感が全然ない作品だった。

 

☆3.0。主人公の声優も主人公の声じゃないし。