「響け!ユーフォニアム3」(2024年春作品)第7話 感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

原作:武田綾乃、監督:石原立也、制作:京都アニメーション。

 

 

エピソード7 - なついろフェルマータ

 

府大会を無事に突破し、しばしのお盆休みを満喫する部員たち。貴重な休みを充実させるべく、受験勉強もほどほどに予定を詰めていく久美子。休み初日に葉月や奏たちと大学説明会へ参加した久美子は、大学のブースを見て回るが、なかなか将来やりたいことを明確にできずにいた。そんな久美子とは対称的に葉月は進路をすんなり決めてしまい――。

 

<雑感>

 

いろんなことが懐かしいなぁ(遠い目)

 

主人公の黄前を外から見たときはあんな感じになるのか? 何か違う気がするけど。でも自分のことがあまり好きじゃなくて、出来るだけ気配を消したいと思う気持ちはわかる気がする。

 

自分という人間がいて、その外側に世界があって、調和を乱しているのではないか、自分はここにいていいのか、いない方が収まりがいいのではないか、そう知った漠とした感覚を持つ人間はいると思うけどな。それは認知されない不安ではないし、その裏返しでもない。

 

集団の中に入ると、自我の置き所を見失うことがある。自分を存分に主張して、真ん中に置かれたり、隅っこに追いやられた場合はそれを受け入れればいいだけだが、自分の置かれた位置はどこなのだろうと自己主張の前に考え出すと、どこにいていいのかわからなくなってしまい、いっそ消えてもいいかななんて気分になってくる。

 

これってなんだろうな。他人から評価されることを恐れているのか、他人からの評価のズレが軋轢を生むことを恐れているのか。揉め事が起こるくらいなら自分が消えます、いなくなりますと言いたくなる気分は凄くわかるんだな。