「仮面の令嬢」(1943年作品)感想 | 深層昭和帯

深層昭和帯

映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

エドゥアルド・デ・フィリッポ監督によるイタリアのコメディ映画。出演はリダ・バーロヴァ、エドゥアルド・デ・フィリッポ、ティティナ・デ・フィリッポ。

 

 

<あらすじ>

 

女優兼歌手のエリサは才能に恵まれていなかったが実家が金持ちだったために生活に苦労することはなかった。ところが彼女が実家の財産を使い果たしてしまい、困窮した彼女を利用しようとカーマインという人物が近づき、社交界の人間が集まる仮面舞踏会に招待した。

 

そんなエリサを薬剤師のセレスティーノが好きになった。エリサはこの青年をからかううちに自分も好きになっていった。一方、カーマインは、仮面舞踏会で知り合ったリボリオ・メリフルオ男爵とエリサをカップルにしようと躍起になり、セレスティーノを遠ざけようと画策する。

 

薬局に苦情を入れてセレスティーノを解雇させると、男爵とエリサの間に既成事実を作らせようとする。しかしここで問題が持ち上がった。男爵はまだ叔母の莫大な遺産を相続しておらず、本人にも相続の意思がないというのだ。男爵は年老いており、何が起こるかわからない。そこで男爵の気を引きながら、一線を越えないように気を配ることに。

 

仕事を失い気落ちしていたセレスティーノだったが、歯科医に迎え入れられ、生活を再建した。歯科医の娘マリアは、彼を馘首にした薬局の上司だった。マリアはセレスティーノを好きになり、口論の末に婚約を破棄に持ち込んだ。しかし、セレスティーノはエリサに憧れたままだった。

 

カーマインは、もっと金持ちの男爵を見つけてきてエリサを嫁がせた。エリサを諦めたセレスティーノは、マリアと結婚する。

 

<雑感>

 

騒がしい。イタリアの古い映画は、まぁいまの映画もあまり変わらないが、本当に騒がしい。個のコメディは、男性はちょっと情けなく、女性はツンツンしているばかりでキャラが立ってない。とにかくやかましさだけで成り立っている。

 

☆3.0。戦争中にこんなコメディを作っていたことに驚く。