「モニタリング」(2018年作品)感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

ルート・マーダー監督によるオーストリアのSF映画。出演はフリッツ・カール、カタリーナ・ローレンツ、フローリアン・タイヒトマイスター。

 

 

<あらすじ>

 

近未来。完成された資本主義社会のなかで、人間は充実した生活を送るエリート中産階級と、眠りの城塞と呼ばれる特定地域に住む低所得者層と分けられて暮らしていた。

 

アレクサンダーは金融会社に勤め、愛する妻と息子と共に美しい豪邸で暮らし、中産階級のエリートとして何不自由ない生活を送っていた。

 

ある日、「ライフ・ガイダンス」という組織からひとりの男が訪れる。アレクサンダー一家は幸せで完璧に見える中産階級だったが、その組織によって常に監視され、最適な人間であることを強要されている立場にあったのだ。

 

最適な人間から逸脱する言動をとろうものなら、修正するための再教育が行われるか眠りの城塞行きになってしまう。アレクサンダーは、息子に発したある一言によって組織に目をつけられ、やがて衝撃の事実を知ることになる。

 

自分の過去の記録に目を通した彼は、フランツが殺人を犯した事実と、アンナがそれを黙認したことが書いてあった。どちらもアレクサンダーの記憶には存在しない事実だった。ライフ・ガイダンスが記憶を消したに違いないと彼は脱走を試みるがすぐに捕まってまた記憶を消されてしまう。

 

自宅に帰った彼は、妻のアンナがライフ・ガイダンスに支給されたノートに自分の記録をつけていることを知る。すぐに逃げ出した彼だったが、結局は家に戻り、偽りの記憶で生きていくことになった。

 

<雑感>

 

☆2.0。真実を取り戻さないのか。なんだか中途半端な作品が多いな。