「プロミス 戦慄の約束」(2017年作品)感想 | 深層昭和帯

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ソーポップ・サクダービシット監督によるタイのホラー映画。出演はナムティップ・ジョンラチャタウィブーン、アピチェーア・ソンクハム、トゥニャパット・パトラティンチャイチェリン。

 

 

<あらすじ>

 

1997年、タイは経済破綻の危機に陥り、多くの失業者や自殺者がでた。中学生のボウムと親友のイブは、2人の父親が投資した高級マンションに一緒に引っ越すことを楽しみにしていたが、それも叶わなくなる。

 

15歳の誕生日、絶望したボウムはイブと一緒に自殺する約束をするが、イブだけが自殺し、ボウムは怖くなりその場から逃げ出してしまう。

 

20年後、ボウムは不動産ビジネスで成功し、娘のベルと暮らしていた。イブが自殺した建設途中のマンションを訪れた2人だったが、それ以来、ベルに死んだイブが乗り移ったかのような奇妙な現象が頻発し、ベルは医師から夢遊病と診断される。ボウムはそれがイブの呪いだと確信し、娘を救うために奔走する。

 

だが、ボウムにイヴの姿は見えない。娘のことを想うあまり仕事にも支障をきたしてしまう。そんなとき、ベルにイヴが乗り移ってしまう。ボウムは娘を救うために自分を犠牲にすることを厭わなかった。だが、イヴの恨みは強く、ベルを操り、自分と同じように拳銃で自殺させようとする。

 

何とか一命をとりとめたものの、植物人間になってしまったベル。ボウムは娘のために生きることを改めて誓う。イヴもそれ以上手出しをしなかった。

 

<雑感>

 

タイの通貨危機のときの話だね。タイは大きな洪水と通貨危機で、投資資金が離れてバブルが弾けた。そのときに高級マンション計画がいくつか頓挫して、破産者が続出している。その問題に巻き込まれた少女ふたりの友情と怨嗟の物語だった。

 

☆3.0。男性がほぼ登場しない作品。