「神世紀伝マーズ」(2002年作品)第9・10話 感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

原作:横山光輝、監督:ふじもとよしたか、脚本:藤川桂介、制作:プラム、スタジオガッツ。

 

 

第9話 地獄から地獄へ

 

平成新島の内部にあるマーズが眠っていたプロジェクト・ラボを破壊するため、神体「ウラエウス」が攻撃を開始した…!!

 

第10話 東京クライシス

 

プロジェクト・ラボの応戦システムが作動し、「ウラエウス」の攻撃は免れた…!!

 

<雑感>

 

子供のころ、こういう地球を守る系の話は、無条件に地球を守る行為に賛成していたものだった。年齢を重ねるごとに「地球を守る必要はあるのか」と疑問を持つようになった。それはまた「やはり地球や人類を守ることは大切だ」と考えるようになるものなのだが、20歳前後は社会についていろいろ疑問を持ちやすい。

 

昨今は「地球を守るためなら人類は滅びてもいい」という過激派が増えているようだ。これも大抵は若者で、彼らを操っているのは50歳前後の人間だ。つまり、若者は、いつの時代も「社会に対する疑問」を持っているものだから、それを悪い人間に利用されやすい。

 

人間の行動すべてに批判的になると、道路は封鎖するわ、美術品にペンキをかけるわ、講演中の舞台に上がってプラカードを掲げるわ、やりたい放題になる。マルクス主義のオルグも、若者を狙い撃ちにする。

 

そういう人間にならないためにも、こうした「地球を守る系」の子供向け作品というのは大切にしなければならないのである。

 

昨今の社会情勢を見ていると、「地球を守るためなら人類は滅びてもいい」と考えて行動する20代の人間を悪として描く時が来たのかなとも思えるね。