「ティル」(2022年作品)感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

シノニエ・チュクウ監督によるアメリカの伝記映画。出演はダニエル・デッドワイラー、ウーピー・ゴールドバーグ、ジャリン・ホール。

 

 

<あらすじ>

 

1955年、イリノイ州シカゴ。夫が戦死して以来、空軍で唯一の黑人女性職員として働くメイミー・ティルは、一人息子で14歳のエメット:愛称ボボと平穏な日々を送っていた。

 

しかし、エメットが初めて生まれ故郷を離れ、ミシシッピ州マネーの親戚宅を訪れた際に悲劇は起こる。エメットが飲食雑貨店で白人女性キャロリンに向けて「口笛を吹いた」ことが白人の怒りを買い、1955年8月28日、彼は白人集団にさらわれ、壮絶なリンチを受けた末に殺されて川に投げ捨てられた。

 

我が息子の変わり果てた姿と対面したメイミーは、この陰惨な事件を世に知らしめるため、常識では考えられないある大胆な行動を起こす。そんな彼女の姿は多くの黑人たちに勇気を与え、一大センセーションとなって社会を動かす原動力となっていく。

 

<雑感>

 

ところが裁判では白人無罪。無茶苦茶ですな。こんなことなどが重なって昨今の様々な運動に発展しているわけだが、「アメリカン・フィクション」(2023年作品)という作品で少し取り上げられていたが、なぜか活動家の多くは白人で、多くの黒人が望んでいないことを勝手に代弁している。

 

あらゆる人権活動家の大半は白人。なぜ本来責められる側の彼らが人権活動家として収まっているかというと、人権活動には金が出るのである。その金に群がっているのが白人なのだ。そして、白人に金が流れているからという安心感により、税金から人権活動資金が援助されている。白人はそういう連中なのだ。金が出なければ人権活動なんかやっていない。

 

社会問題として黒人差別を意識するのはいいが、バカは白人の所業を日本人に置き換えて日本人差別を始めるからまともな日本人は黒人の差別問題は記憶にとどめる程度でいいと思うけどね。

 

☆3.4。我々は白人に差別されている側なのだから、「差別問題の翻訳輸入」だけは絶対にやってはならない。考える力が削がれる。そう、東大生のようにね。