「シェイプ・オブ・ウォーター」(2017年作品)感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

ギレルモ・デル・トロ監督によるアメリカのドラマ映画。出演はサリー・ホーキンス、マイケル・シャノン、リチャード・ジェンキンス。

 

 

<あらすじ>

 

NASAの深夜清掃員イライザ・エスポジートは、新しい水棲生物に心を奪われた。水棲生物の姿を見るためにゆで卵で呼び出す彼女。アマゾンの奥地で発見されたその生物は、人間に近く、感情があった。それゆえか、ろしあのすぱいであるNASAの研究員により、実験材料として迫害を受けていた。

 

イライザは彼を哀れに思い、逃がしてやることに。そしてふたりは肉体関係を結ぶ。しかし、環境に慣れないのか、水棲生物は徐々に弱り始める。イライザは、名残惜しいと思いつつも水棲生物を海に逃がす計画を立てる。

 

研究所は大騒ぎでこの新種の生物を探すが、博士が怪しいと睨んで拷問にかけ、イライザと仲間のことを聞きだした。

 

いざ逃がそうとしていたとき、ついにイライザたちと水棲生物は発見されてしまう。いきなり銃撃を受けて倒れるイライザ。すると水棲生物は不思議な力で傷口を塞いで、イライザとともに川の中へと逃げた。水棲生物はイライザにキスをする。するとイライザは、彼と同じ水棲生物になって共に生きることになった。

 

<雑感>

 

「美女と野獣・水棲ヴァージョン」でした。水棲にすることで、映像のインパクトがかなり上がっている。すごくいいアイデアだと思ったけどね。ただし、昨今の政治的主張に配慮して、美女は美女ではなく、金持ちでもない。深夜清掃員が主人公である。

 

これが若干マイナスに働いていて、独身の貧乏深夜清掃員が、謎の気色悪い生物に欲情して辛抱我慢たまらん状態になってしまったみたいな印象を抱かせる。もっと貞淑な印象を与えるキャラ付けにすべきだったのではなかろうか?

 

貞淑と欲求不満は、相当印象が違うぞ。

 

☆3.9。かなり良い。特に映像がいいね。