「タイム・ゴーズ・バイ」(2012年作品)感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

ネナード・シシン・セイン監督によるアメリカのドラマ映画。出演はフランク・ランジェラ、ウェス・ベントレー、サラ・ポールソン。

 

 

<あらすじ>

 

若い芸術家候補ダニエルは、彼のパトロンとなりうる老富豪ワーナーに出会い、彼の屋敷に作品を持参して訪れる。しかしワーナーは作品に目もくれず、奇妙な要求を持ちかける。それは指定する風景、そして人物をビデオカメラで納めてくるというものだった。困惑しながらも指示に従っていくダニエルは、ワーナーが心に秘めた目的と悲しい過去を少しずつ明らかにしていく。

 

指定される場所で撮影を行い、そのたびに金を受け取るダニエル。家計は火の車で、妻との関係は危機にあった。ワーナーが追っていたのは、かつて自分が捨てた娘と孫であった。ワーナーもまた画家で、捨てた妻、娘、孫のことを想い、絵にしていた。

 

彼は末期癌を患っており、娘や孫の最新の姿を見ることができず、映像の撮影を頼んでいたのだった。ダニエルの撮影した映像をもとに、ワーナーは最後の絵を描く。それをダニエルに託し、死んでいった。

 

妻と子に愛想を尽かされていたダニエルだったが、ワーナーとの交流で新しい絵の題材を見つけ、家族は一緒に暮らすことになった。

 

<雑感>

 

ワーナーは、絵のために家族を捨てた。家族想いではあったが、家族を養うために絵を描こうとは思わなかった。一方のダニエルもまた絵に集中しすぎて家族をないがしろにしていた。それでいったんは愛想を尽かされるのだが、ワーナーの孤独を知り、家族と暮らすことを選ぶ。

 

そんな対比関係の作品だった。感心するほどの対比関係じゃないなww

 

☆3.0。驚くことはないが、悪い映画ではない。