「グレイテスト・ショーマン」(2017年作品)感想 | 深層昭和帯

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マイケル・グレイシー監督によるアメリカのミュージカル映画。出演はヒュー・ジャックマン、ザック・エフロン、ミシェル・ウィリアムズ。

 

 

<あらすじ>

 

コネチカットの貧しい家庭に生まれたP.T.バーナムは、家業の営業で訪れた金持ちの家の娘チャリティと恋仲になり、手紙のやり取りをしながら、就職を機に結婚することになった。

 

しばらくは幸せな日々が続いたが、勤めていた鉄道会社が倒産してしまい、バーナムは会社から権利書を盗んでショービジネスの世界に打って出た。初めは人が入らなかったが、子供のアドバイスを受け入れゲテモノ的なショーで人気を博する。貧乏育ちで、都会では盗みで食いつないでいたバーナムは、不屈の精神を持っていた。

 

ニューヨークの社交界に打って出たバーナムは、スウェーデンの歌手ジェニー・リンドの興行権を得て大成功を収める。一気に社交界の寵児となった彼だったが、パフォーマーへの敬意が欠けるようになり、放火事件をきっかけに財産を失うと、妻は子供を連れて実家に帰ってしまった。

 

落ち込んだ彼のところにやってきたのは、最初に雇ったパフォーマーたちだった。彼らは見世物小屋のような扱いではなく、ショーの舞台に立たせてくれたバーナムに感謝し、また一緒にやろうと励ましてくれた。バーナムは自分が傲慢になっていたことを認め、妻にも謝罪、ようやく復縁を果たす。

 

一方で、借金はあまりにも大きく、小さな規模のショーでは返せない額になっていた。

 

彼を救ったのは、最初に出資してくれたフィリップだった。刈れば、バーナムのショーで得た資金を再建に役立ててくれと持ち掛けた。バーナムは奮起し、劇場は諦めて、野にテントを張ってサーカスの興行を行う決心をする。

 

<雑感>

 

「地上最大のショウ」(1952年作品)という映画があるが、「地上最大のショー」という謳い文句を使い始めたのがP.T.バーナム。のちにサーカスの類型となる形を作り出した人物で、サーカスがテントを張って興行を打っていたのは、バーナムが劇場を失って広場にテントを張って興行するようになったからだ。

 

バーナムは実在の人物で、サーカスの基礎を作った男なのである。彼の、伝記のような作品だ。かなり華やかに作られているが、実際は見世物小屋を煌びやかに、楽しいパフォーマンスにしただけのものだったと言われている。

 

☆4.2。かなりド派手なミュージカルになっている。