「ある殺人事件 10年前の真実」(2016年作品)感想 | 深層昭和帯

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ケビン・ストックリン監督によるアメリカのサスペンス映画。出演はトム・マッケイ、ソーニャ・ハルム、ラース・ゲルハルト。

 

 

<あらすじ>

 

今は廃墟となった食肉処理工場の跡地に、世間から離れて住み暮らすミラー。彼は10年前に殺された女性ゲイルへの想いを秘め生きていた。そんな彼の前に、母親であるゲイルの死の真実を突き止めようと、ルースと名乗る若い娘が現れる。

 

当初、ゲイルなんて女性は知らないと突っぱねたミラーだったが、ルースが訪ねてきたことで彼の中にあったゲイルとの思い出が蘇ってくる。もともと放浪者だったミラーは10年前、ゲイルの夫ユライアが営んでいた農場に現れ、農夫として雇われた。

 

ある日、ミラーはユライアに暴力を振るわれているゲイルを見かけて同情。急速に2人の仲は親密になり、ゲイルはミラーとの逃走計画を立てる。一方、ルースはユライアの姉から事件の驚くべき顛末を聞く。

 

流れ者のミラーは、ゲイルと肉体関係になり一緒に逃げようと話し合っていた。しかし、ゲイルがユライアの子供を妊娠したことからミラーと旅に出るのを思いとどまった。

 

激怒したミラーはゲイルを殴って死なせてしまい、その死に呆然とするユライアも殺し、自殺したかのように偽装したのだ。ユライアは嫉妬深い男ではあったが、ミラーがルースに話していたように悪い人間ではなく、すべてミラーのウソだったのだ。

 

真実を知ったルースは、ミラーに殺されかかるが、何とか生き延びた。

 

<雑感>

 

2時間サスペンスとしてはかなり出来が悪い。ミラーという男が主人公なのだが、もし彼が話していたことが本当なら、娘には最初から真実を話していたはずなんだよね。何も話したがらない冒頭の状況から、ミラーの話はウソで、ユライアから女を奪えると楽観していたのにそうはならず逆切れしたんだなってすぐにわかってしまう。

 

☆2.6。もうちょっと脚本を工夫してくれないと。