ジャン＝ピエール・ジュネ監督によるアメリカのSF映画。出演はシガーニー・ウィーヴァー、ウィノナ・ライダー、ロン・パールマン。
＜あらすじ＞
200年後。リプリーはクローンとして蘇った。記憶を取り戻した彼女にはエイリアンの遺伝子が組み込まれていた。米軍のベレス将軍は、エイリアンで軍隊を作るつもりであった。だがリプリーはエイリアンを制御できるはずがないと思っていた。案の定、エイリアンは脱走。宇宙船を瞬く間に乗っ取ってしまった。ベレス将軍も食い殺されてしまう。
宇宙船は地球に向けて航路を変更。リプリーは強い危機感に襲われる。エイリアンと戦いながら脱出ポッドを目指すが、すでにエイリアンは繁殖を始めており、逃げるすべがなかった。しかも、リプリーの遺伝子を組み込んだ人間型のエイリアンも生まれてしまう。一見穏やかそうに見えた人間型のエイリアンであったが、クイーンエイリアンを発見するとすぐさま殺害した。
そして何とか宇宙船から脱出することに成功した。
＜雑感＞
この作品の中のリプリーは8号という設定で、7号は失敗作として作中に登場する。過去3作品のリプリーとは別人の設定だ。これは好き嫌いが分かれるところだろう。
ジャン＝ピエール・ジュネは、「デリカテッセン」「アメリ」などを撮ったフランスの監督で、映像センスがいい。慣れないスタッフと一緒に撮ったであろう本作も、水中シーンなどの美しさなどは健在であった。個人的には宇宙船の描写が好きだったかな。
過去作で犬型のエイリアンが登場したことで、ついに人間型のエイリアンが誕生してしまう。人間型のエイリアンは、リプリーに興味を示し、オリジナルのエイリアンに嫌悪感を示す。しかしどれだけ本人が人間のつもりであってもやはり怪物は怪物、最後はリプリーらに裏切られて悲しい最期を遂げる。なかなか好きなシーンであった。
☆4.5。たださすがにネタ切れ感は否めない。
