「逆光線」(1956年作品)感想 | 深層昭和帯

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古川卓己監督による日本のドラマ映画。出演は北原三枝、安井昌二、青山恭二。

 

 

<あらすじ>

 

女子大生の芳田玲子が生命力を持て余す。

 

<雑感>

 

北原三枝が奔放な(現代的価値観では至って真面目)女子大生を演じているのだが、どんな役を演じても上品さを損なわないのはさすが。見た目からして芯が強そうな顔をしているので、こうした役にはぴったりであった。

 

北原三枝が演じる現代女性と、南田洋子が演じるふしだらな女は、どれほど激しく演じても視聴者に嫌悪感を抱かせない。こういう持って生まれた上品さというのは稀有な才能であろう。

 

☆3.0。映画はそれほどじゃなかった。北原三枝の存在感を楽しむ作品だ。